いびき、昼間の眠気は危険信号?閉塞性睡眠時無呼吸症はがん死亡率を高める!

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睡眠中に呼吸が止まってしまう睡眠時無呼吸発作症の中でも、空気の通り道である上気道が物理的に狭くなることで起こるタイプを閉塞性睡眠時無呼吸症(OSA)といいます。

この閉塞性睡眠時無呼吸は不眠の原因となり、放置すれば生活習慣病や心臓病などを引き起こすことはわかっていましたが、実はがんの発症や死亡率とも関係があるのです。

今回、閉塞性睡眠時無呼吸とがんとの関係について解説します。

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閉塞性睡眠時無呼吸症(OSA)とは?

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睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome; SAS)とは、睡眠中に呼吸が弱まったり、止まったりを繰り返し、一過性に体内の酸素濃度が下がるという状態です。気がつかないうちに幾度となく目覚め、その結果、昼間に眠かったり、疲れやすいという症状がでます。

睡眠時無呼吸症候群には閉塞型と中枢型の二種類があります。

閉塞型は、空気の通り道である上気道が物理的に狭くなり、呼吸が止まってしまうタイプの無呼吸発作で、閉塞性睡眠時無呼吸症(OSA)といいます。

重症なSASを未治療で放置した場合、眠気により日常生活へ支障をきたすだけでなく、 高血圧や糖尿病などといった生活習慣病を発症させやすくなったり、不整脈、心筋梗塞、心不全、脳梗塞などの心血管病を起こしやすくなったりすることが報告されています。

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閉塞性睡眠時無呼吸症(OSA)とがんの関係

閉塞性睡眠時無呼吸症とがんの関係を調べた疫学的研究はいくつかあります。

まずはアメリカからの報告です。睡眠時呼吸障害とがん死亡率の関係を1,522名について調べたものです。22年間にわたる調査の結果、睡眠時呼吸障害のない正常の人と比較して、軽度の睡眠時呼吸障害がある人ではがんによる死亡率が1.1倍、中等度の睡眠時呼吸障害がある人では2.0倍、さらに重症の睡眠時呼吸障害がある人では4.8倍になっていました。

またオーストラリアからの報告では、397名の閉塞性睡眠時無呼吸症の患者を20年間にわたって経過観察したところ、中等度から重度の閉塞性睡眠時無呼吸は、がんによる死亡を3.4倍増加させることが明らかとなりました。

この他スペインの研究では、4,910名の閉塞性睡眠時無呼吸症の患者について、重症度とがんの発症との関係を調べたところ、閉塞性睡眠時無呼吸症の重症度が高くなるにつれてがんになるリスクが増えることが分りました。

さらに、同グループは5,427人を対象に閉塞性睡眠時無呼吸症の重症度とがんの死亡率を調べたところ、重症度が高いほどがん死亡率が高まることがわかりました。この傾向は、若い人(65歳未満)に顕著でした。

ちなみに、がんの種類としては、呼吸器がん(肺がんなど)、消化器がん、尿路系がん、乳がん、前立腺がん、肝胆道がん、脳腫瘍、膵臓がんなど、多岐にわたっていました。

このように、閉塞性睡眠時無呼吸がんの発症および死亡率の増加と密接に関係していることが証明されました

閉塞性睡眠時無呼吸症(OSA)ががんを引き起こす原因

ではどうして閉塞性睡眠時無呼吸ががんを引き起こしたり、悪化させるのでしょうか?

はっきりとした原因は分っていませんが、これまでの研究では、閉塞性睡眠時無呼吸によって組織の酸素濃度が低下し、低酸素状態(hypoxia)になると考えられます。この低酸素状態は、実はがんの増殖や浸潤(広がること)にとって都合がいいのです。

例えば、低酸素はがんの成長に不可欠な血管新生(腫瘍が成長するために必要な血管の発育)を促進するとされます。動物実験でも、閉塞性睡眠時無呼吸によってもたらされる間欠的な低酸素と血管新生との関係が示されています。

マウスの腎臓がんのモデルを使った実験ですが、間欠的な低酸素状態にさらしたマウスの腫瘍では、血管をつくる細胞が増えていたとのことです。また、低酸素状態にしたマウスでは、血管新生を促進する血管内皮細胞増殖因子(VEGF)が上昇していたということです。

この結果より、閉塞性睡眠時無呼吸患者では夜間に間欠的な低酸素状態におちいっており、このため腫瘍の成長に欠かせない血管新生が促進されるため、がんが進行するのではないかと結論づけています。

睡眠時無呼吸発作症候群の症状:受診のすすめ

閉塞性睡眠時無呼吸症は治療できる病気です。重症化するとがんによる死亡のリスクを高める可能性があるため、できるだけ早期に診断して治療することが必要です

以下に、睡眠時無呼吸発作に伴いやすい症状をあげます。

  • 昼間の強い眠気、居眠り(すぐにうとうとしてしまう)、頭痛
  • 睡眠時の大きないびきや無呼吸(いびきで目が覚めたり、一緒に寝ている家族から指摘)
  • 眠っている間に鼻がつまって口呼吸になる
  • 夜間の中途覚醒(目が覚めやすい)、眠りが浅い
  • 起床時に口や喉が渇いている
  • 疲労感、倦怠感

このような症状がいくつかあった場合には睡眠時無呼吸発作症候群が疑われるため、専門医の受診をお勧めします。

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