コーヒー1日3杯以上で脳腫瘍(グリオーマ)のリスク低下:日本発の最新研究報告より

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脳腫瘍はがんの中では比較的まれな腫瘍で、脳そのものから腫瘍ができる原発性脳腫瘍の年間発生率は、人口10万人に10~15人ほどといわれています。全体の予後は比較的良いとされていますが、脳腫瘍の約30%を占める神経膠腫(しんけいこうしゅ、グリオーマ)など、予後の悪いタイプも存在します。

脳腫瘍の原因はまだ分っていませんが、放射線や化学物質への曝露、遺伝子の変異などが挙げられます。また脳腫瘍を促進させる可能性のある危険因子として、高タンパク質、高脂質な食生活や喫煙、過度のストレス、携帯電話やパソコンの電磁波などがあるとされます。

コーヒーは糖尿病などの生活習慣病を予防するだけではなく、がんの発生や再発を予防する作用があることが分ってきました。例えば、コーヒーをたくさん飲む大腸がん患者さんは、再発・死亡率が低いという報告があります。

今回、コーヒーが神経膠腫(グリオーマ)を含む脳腫瘍のリスクを低下させる可能性があるという研究結果が、日本の研究グループから報告されました。

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コーヒー、緑茶の摂取と脳腫瘍リスクとの関係調査(JPHC研究)

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これまでにも、コーヒーや緑茶の摂取と脳腫瘍リスクとの関係を調べた研究はありましたが、一定の見解は得られていませんでした。

今回、日本における多目的コホート研究(JPHC研究)は、10万6,324人(男性5万438人、女性5万5,886人)について、1990年(コホート1)あるいは1993年(コホート2)から2012年12月まで追跡調査しました。

アンケート調査により、コーヒーと緑茶の飲む頻度を、「週に4日以下」、「1日1~2杯」、「1日3杯以上」の3つのグループに分類し、脳腫瘍のリスクとの関係を調べました。

Coffee and green tea consumption in relation to brain tumor risk in a Japanese population. Int J Cancer. 2016 Dec 15;139(12):2714-2721

調査の結果、以下の所見が得られました。

  • 観察期間中に、157人(男性70人、女性87人)があらたに脳腫瘍を発症していました。

  • コーヒー摂取量と脳腫瘍リスクの関係では、コーヒーを1日3杯以上飲む人に脳腫瘍が有意に少ないという結果でした(男女すべてでは、1日3杯以上でハザード比0.47。女性では1日3杯以上でハザード比0.24)。

  • 脳腫瘍のうち、神経膠腫(グリオーマ)に限った解析においても、コーヒーの摂取量が多い人でリスクの有意な低下がみられました(1日3杯以上でハザード比0.54)。

  • 一方で、緑茶の摂取量と脳腫瘍リスクとの間には明らかな相関関係は認められませんでした。

以上の結果より、コーヒーを1日3杯以上摂取することで脳腫瘍のリスクを低下できる可能性があるとしています。

コーヒーが脳腫瘍の発症を予防する詳細なメカニズムについては不明ですが、コーヒーに含まれるポリフェノール(特に抗酸化作用や抗腫瘍作用を持つクロロゲン酸)が関係している可能性を指摘しています。

いずれにせよ、脳腫瘍の確立された予防法がない現在、コーヒーの摂取は新たな脳腫瘍の予防法として期待されます。さらなる研究結果を待ちたいと思います。


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