積極的な減量(体重減少)で子宮内膜がん(子宮体がん)のリスク減少:海外からの報告

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肥満が子宮内膜がん(子宮体がん)の危険因子であることはよく知られていましたが、意図的な体重減少(減量)が子宮内膜がんのリスクに及ぼす影響については不明でした。

今回の海外からの報告では、積極的な減量で閉経後の女性の子宮内膜がんのリスクが、最大50%以上も低下するとしています。

肥満がある女性では、たとて閉経後であっても、減量することによって子宮内膜がんのリスクを減らすことができる可能性があります。

がんを予防するために、食事や運動による積極的な減量に取り組む重要性をサポートする研究結果だと思います。

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子宮内膜がん(子宮体がん)とは?

子宮がんは子宮頸がんと子宮内膜がん(子宮体がん)に分けられます。

子宮頸部や頸管の上皮から発生したがんが子宮頸がんで、一方、胎児を育てる子宮の内側(子宮内膜)から発生するがんが子宮内膜がんです。

子宮内膜がんは婦人科のがんで最も多く、年間で約13,600例が罹患しており、死亡数は約2,200人となっています(人口動態統計2014年)。

日本では、子宮内膜がんと診断される人は、50歳から60歳代の閉経前後で最も多くなっています。また近年は、食生活の欧米化などに伴い増加しているといわれており、肥満率の増加も子宮内膜がん増加の原因の一つと考えられています。

子宮内膜がんの危険因子

子宮内膜がんの危険因子として、以下の項目があげられます。

■閉経年齢が遅い
■出産歴がない
肥満
■タモキシフェンやエストロゲン製剤の使用
■糖尿病、高血圧、乳がんや大腸がんの家族歴

これらのうち、肥満に関しては、多くの研究より明らかとなっています。しかし、もし減量した場合に子宮内膜がんのリスクがどうなるのかについては、よくわかっていませんでした。

意図的な体重減少と子宮内膜がんのリスク

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米国の研究者らは、50~79歳の3万5千人以上の閉経後女性を対象とした観察研究(WHI(女性の健康イニシアチブ)研究)において、体重の変化と子宮内膜がんのリスクについて大規模な調査を行いました。

Intentional Weight Loss and Endometrial Cancer Risk. J Clin Oncol. 2017 Feb 6:JCO2016705822. doi: 10.1200/JCO.2016.70.5822. [Epub ahead of print]

まず研究登録時に体重を測定し、3年後に再度体重を測定しました。そして、体重の変化によって「変化なし(5%以内の変化)」、「減量(5%以上)」、および「増量(5%以上)」に分類しました。体重が減少した女性にはさらに、体重減量が意図的だったかどうかを尋ねました。

その後、平均10年以上にわたって追跡調査し、子宮内膜がんと診断された人々を特定しました。

主な結果を示します。

■ 平均11.4年の観察期間中に、566人が子宮内膜がんと診断されていました。
■ 体重に変化がなかった女性と比べ、5%以上減量した女性では、子宮内膜がんリスクのリスクが29%低下していました。
■ さらに、肥満があり、積極的に体重を減量した女性では、子宮内膜がんのリスクが56%も低下していました。
■ 逆に、10ポンド(約4.5キロ)以上の体重増加を認めた女性では、子宮内膜がんのリスクが26%上昇していました。

以上の結果より、意図的な体重減量が子宮内膜がんのリスクを低下させ、逆に体重増量はリスクを増加させる可能性があることが示唆されました。

過体重や肥満がある女性においては、食事や運動を含めた生活習慣を改善し、積極的に減量することがすすめられます


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