がんを克服したサバイバーの特徴:趣味を楽しむ

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進行がん・難治がんを克服した「がんサバイバー」には、いくつかの共通点があると感じています。

例えば、明るい(笑顔が多い)、楽天的でくよくよしない、治療に積極的、などなど。

なかでも、がんサバイバーのなかには、趣味を楽しんでいる人が多い気がします。

今回は、私が担当させていただいている患者さんで、大好きな趣味を満喫されているがんサバイバーの方々を紹介します。

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趣味を楽しんでいるがんサバイバーのみなさん

1.旅行が趣味のAさん(胃がんサバイバー)

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Aさん(70歳代、女性)は胃がんの診断で、手術(胃の全摘術)を行いました。

手術の結果、胃がんは漿膜(しょうまく)下層まで達しており、いわゆる進行がんでした。

術後は患者さんの希望もあり、抗がん剤は使わずに様子をみることにしました。

食後の気分不良やもたれ感、吐き気など、胃の切除後の特有の症状はありますが、現在まで4年半、再発なく元気で外来に通ってこられます。もうすぐがん根治の目安である5年になりますが、このままの調子でいけば大丈夫だと思っています。

さて、Aさんですが、旅行が大好きで、毎週のように温泉地・観光地などを訪れています

仲のよいお友達とバスツアーに参加するとのことで、「お友達とのお話や食事がとても楽しみ」とのことです。ただ、どうしても旅先では食べ過ぎてしまい、後でむかむかしたり、苦しい思いをすることがあります、とのことでした。

外来では、わたしが「今月はどこへお出かけになりました?」と聞くと、Aさんは「〇〇温泉へ行ってきました。とってもいいところでしたよ。」と楽しそうにお答えになります。また、「先生のおかげで、いろいろなところに行けるようになって本当に有り難いです」と、感謝のお言葉もいただきます。

がんになると、もう旅行など無理だろうと、あきらめる人が多いように思います。

しかし、この患者さんをみていると、旅行に限らず自分が楽しいと感じることをとことんやることは、がんの治療経過にもいい影響をあたえるのではないかと思います。

今日もまたAさんの外来では、「先週は□□に行ってきました~」という楽しい声が聞けそうです。

2.マージャンが趣味のBさん(膵臓がんサバイバー)

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Bさん(70歳代、男性)は、膵臓がんの診断で、内科から外科へ紹介となりました。はっきりとした症状はありませんでしたが、たまたま検診で膵臓の腫瘤(しこり)を指摘されました。検査の結果、明らかな転移はありませんでしたので、手術を行いました。

手術の結果、膵臓のがんは十二指腸や後腹膜(膵臓の背中側の腹膜)にまで及んでおり、ステージは3(1から4)でした。

膵臓がんでは、術後に多くの患者さんが再発・転移します。ステージ3の場合、5年生存率はおよそ25%です。つまり、75%の患者さんが5年以内にがんの再発で亡くなるのです。

多くの他の膵臓がん患者さんと同じように、Bさんにも抗がん剤による術後の補助治療を行いました。抗がん剤の副作用などでたびたび入院されましたが、がんの治療経過はよく、現在まで約4年間、再発の徴候はありません

さてBさんですが、週に1回、仲のよい友人たちと半日マージャンに興じているそうです(朝からお昼過ぎまでの健康的なもので、深夜(徹夜)マージャンなどではありません)。

Bさんは「マージャンが生きがい」というほど大好きで、がんになってからも、ずっと続けておられます。たとえ雨が降ろうと、雪が降ろうと、また抗がん剤治療中で体調が少しくらい悪くても、マージャンだけは休みません。

外来ではいつも、「今週は勝った」とか、「負けた」という報告をしてくれます(基本的には負けが多いようですが・・・)。

「マージャンは頭を使うので、ぼけ(認知症)防止にもいい」ともおっしゃっています。外来ではいつも冗談を交えた楽しい会話が弾みますが、まさにその通りかもしれません。

3.写真撮影が趣味のCさん(胃がんサバイバー)

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Cさん(80歳代、男性)は、胃がんで当科で手術を行いました。80歳代とご高齢でしたが、もともと元気な方ですので、術後も問題なく回復されました。がんは胃の筋肉の層まで及んでいましたが、幸いにもリンパ節転移はありませんでした。

現在まで2年間再発なく、元気に外来に通っていただいてます。

さてCさんの趣味は写真撮影で、きれいな風景から野鳥、人物まで幅広く撮影されるとのことです。写真教室にも通っておられるとのことで本格的です。昔は自宅に現像用の暗室まであったそうです。

がんになってからも、外にでては写真撮影を続けておられるとのことです。

先日、作品の一部をいただきましたが、すばらしい芸術作品ばかりでした。写真立てに入れて飾ってます。

またCさんですが、女性の写真も撮影されるとのことで、いくつになっても異性への興味は大事であるとつくづく思います(笑)。

がんサバイバーが趣味を持つことのメリット

がんサバイバーのかたが趣味を持ち、思いっきり楽しむことで、以下のような利点があると考えられます。

■がんのことを悩む時間を減らすことができる

■特に体を動かす趣味の場合、体力(筋肉)がつく

■ストレスが減る

■食欲がでる

■がん治療に前向き(ポジティブ)になれる

■人とのかかわりがもてる。

■免疫力が高まる可能性がある

 がんになると、せっかく続けていた趣味をあきらめる人が多いように思います。

もちろん時間的な余裕や体力的な問題で、続けることが不可能になる場合もあると思いますが、大好きな趣味はできるだけ続けてください

あるいは、これまでに趣味がなかったという人は、新しく趣味を始めるのもいいでしょう

勇気を出して外にでてみましょう!


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