交通騒音が大腸がん(結腸癌)の原因になる?海外からの報告

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睡眠障害(不眠)やストレスが、がんの原因になることはわかっています。また、交通騒音が健康を害することもわかっています。一方で、騒音とがんとの関係についての研究はこれまでほとんどありませんでした。

今回、交通騒音と癌との関係について、海外から興味深い研究結果が報告されました。どうも交通騒音はがんの原因になるようです。

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道路交通騒音と大腸がん発生との関係

Modeled traffic noise at the residence and colorectal cancer incidence: a cohort study. Cancer Causes Control. 2017 May 17. doi: 10.1007/s10552-017-0904-0. [Epub ahead of print]

デンマークから報告された、交通騒音と大腸がんの発生頻度との関係を調査したコホート研究です。

食事・癌・健康コホートに登録された51,283人の住居について、道路の交通騒音を測定し、5、10年後の時点での大腸がん(結腸がん、直腸がん)の発生率との関係を調べました。

結果を示します。

■ 経過観察中、1,134人に大腸がん(結腸がん737人、直腸がん397人)が発生していた。
■ 交通騒音と直腸がんとの間に関連性はなかった。
■ 交通騒音と近位(肛門から離れた方)結腸がんとの間には関連性はなかったが、遠位(肛門に近い方)結腸がんと関連していた(10dBあたり18%のリスク上昇)。
■ 鉄道の騒音と大腸がんとの関連はみられなかった。

これらの結果より、住宅の道路交通騒音に長期間さらされると、結腸がん、特に遠位(肛門に近い側)結腸がんのリスクが高まることが示唆されました。

特定の部位の結腸がんだけリスクが増加する原因についてはわかりませんが、今後の研究で解明されることを期待します。

交通騒音と他のがん(乳がん)発生との関係

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過去の論文を調べてみると、他のがんについても騒音との関係について調べたものがありました。

このうち、道路の騒音と鉄道の騒音が、閉経後のエストロゲンレセプター陰性の乳がんの発生リスクを高める可能性があることを示したコホート研究がありました(エストロゲンレセプター陽性乳がんの発生率とは関連なし)。

Exposure to road traffic and railway noise and postmenopausal breast cancer: A cohort study. Int J Cancer. 2014 Jun 1;134(11):2691-8. doi: 10.1002/ijc.28592. Epub 2013 Dec 14.

騒音によるがん発生率増加の明確な原因は不明ですが、おそらく交通騒音が睡眠障害やストレスの原因となり、発がんのリスクを高めた可能性が考えれます。

交通騒音は健康を害するため、公衆衛生上の懸念事項でもあります。できるだけ騒音の少ない静かなところに住みたいですね。


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