食欲不振に悩んでいるがん患者さんへ!食欲を高める効果が期待できる薬5種

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食欲不振は、多くのがん患者さんが経験する一般的な症状であり、長期(慢性的)に続く場合には栄養失調、体重減少やカヘキシアなど重大な合併症を引き起こす可能性もあります。

がん患者にみられる食欲不振の原因としては、消化管(胃や腸)の切除による後遺症や抗がん剤の副作用が最も多いのですが、このようなハッキリした原因がないのに「なんとなく食欲がない」ということもよくあります。

また、がんに伴う不安やストレスといった精神的なことも食欲不振につながります。

食欲を増進する方法には、食事の工夫(1回の量を減らして回数を増やす、好きなものを食べるなど)、定期的な運動、ストレスの対処などいろいろとあるのですが、なかなか改善しない場合には薬を試すという方法もあります。

今回は、食欲不振の改善に効果が期待できる処方薬を5つ紹介します。

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食欲増進効果が期待できる処方薬5種

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1.六君子湯(リックンシトウ)

胃腸の働きをよくする漢方薬で、食欲不振や胃もたれなどに効果が期待できます。外科の外来では胃を切除した患者さんにも処方しています。

研究によると、六君子湯は食欲増進ホルモンである「グレリン」の分泌を高めることによって食欲を高めることがわかっています。

漢方ですので、比較的副作用が少ないのが利点ですが、苦みがあって飲みにくいという意見もあります。

ちなみに、六君子湯は第2類医薬品として市販されていますので、薬局やネットから購入することも可能です

【第2類医薬品】ツムラ漢方六君子湯エキス顆粒 24包

2.ガスモチン(モサプリド)

胃腸の運動を活発にして、食べ物を胃から腸へ送り出す作用がある薬です。食欲不振、腹部膨満感(お腹のはった感じ)、胸やけなどの症状に効果があります。

慢性胃炎など、胃の動きが悪い患者さんによく処方されます。

ガスモチンはセロトニン作動薬に分類され、胃や十二指腸に存在するセロトニン5-HT4受容体を刺激して、胃腸の運動を活発にするアセチルコリンという物質を遊離させます。

副作用としては下痢などがありますが、重大なものはほとんんど報告されておらず、比較的安全な胃腸薬です。

いつも胃がもたれた感じがして食欲がない」といった症状に適していると考えられます。

3.ナウゼリン(ドンペリドン)

こちらも胃腸の働きをよくする薬で、吐き気や嘔吐、食欲不振などに用います。特に、「吐き気止め」としてよく処方されます。

ナウゼリンは抗ドパミン薬であり、胃や十二指腸に存在するドパミン受容体を遮断することによって、アセチルコリンの遊離を促し、胃腸の運動を活発にします。

副作用は比較的少なめですが、下痢、便秘、胸やけなどの消化器症状があります。

また、消化管出血、機械的イレウス(腸閉塞)、消化管穿孔の患者、プロラクチン分泌性の下垂体腫瘍(プロラクチノーマ)の患者には使用できません(禁忌)。

4.プリンペラン(メトクロプラミド)

プリンペランは胃腸の働きをよくし、吐き気や嘔吐、食欲不振などを改善します。代表的な「吐き気止め」です。

ナウゼリンと同様、抗ドパミン薬であり、胃や十二指腸に存在するドパミン受容体を遮断することによって、アセチルコリンの遊離を促し、胃腸の運動を活発にします。

副作用としては、腹痛、下痢、めまい感、眠気などがあります。また特殊な副作用として錐体外路症状(パーキンソン病のような症状:ふるえ、こわばり、つっぱり、不随意運動など)がありますので、注意が必要です。

また褐色細胞腫(かっしょくさいぼうしゅ)の疑いのある患者、および消化管に出血、穿孔または器質的閉塞のある患者には使用できません(禁忌)。

5.アコファイド(アコチアミド塩酸塩水和物)

アコファイドは胃の働きをよくする比較的あたらしい薬で、機能性ディスペプシア(胃粘膜に異常がないのに、胃もたれ、胸やけ、胃痛などの症状が長期にわたって持続する疾患)に適応がある薬です。

アコファイドは、アセチルコリンエステラーゼという酵素を阻害し、アセチルコリンの分解を阻害することによって消化管運動を促進します。

アコファイドの主な副作用は下痢、便秘、悪心、嘔吐などですが、重い副作用はほとんどなく、比較的安全な薬とされています。

つねに胃もたれがあったり、少量の食事ですぐに満腹感を感じる人に適している薬です。

まとめ

以上、食欲増進効果が期待できる代表的な薬でした。

がん患者さんで、とくに胃腸にあきらかな原因となる異常(器質的疾患)がないのに食欲不振が続く場合には、試してみてもよいと思います。

ただ、それぞれ適応となる疾患(病名)がありますので、むやみやたらに処方できませんし、副作用の可能性もありますので、これらの薬を試すことが可能かどうか(あるいは妥当かどうか)、主治医とよく相談してください


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