がん闘病記「すい臓がん・悪性黒色腫を乗り越えて」から学ぶ、前向きに生きる大切さ

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がんの闘病記には励まされます。

とくに、難治がんといわれる膵臓がんのステージ4を克服した患者さんの場合はなおさらです。

膵臓がんは、がんの中でも治療が難しく、5年生存率は依然として10%以下です。さらに、転移を認めるステージ4の場合、5年生存率はわずかに1%程度となります。

そんなステージ4の膵臓がんを克服したがんサバイバーの闘病記、「すい臓がん・悪性黒色腫を乗り越えて」を読みました。

そこには難治がんを克服するための重要なヒントがありました。

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すい臓がん・悪性黒色腫を乗り越えて


すい臓がん・悪性黒色腫を乗り越えて

著者の桃田清友さんは、2010年の8月(当時69歳)、健康診断の腫瘍マーカー(CA19-9)異常がきっかけで、膵臓がんが見つかります。

しかも、肝臓に転移がありステージ4(当時の分類でステージ4b)と診断されます。

桃田さんは、書物やインターネットで膵臓がんの情報を集めます。そして、膵臓がんの治療経験が豊富なT大学医学部付属病院を選びます。

入院後、転移をともなう膵臓がんに対する標準的な治療である、全身化学療法(抗がん剤)を選択します。

現在、転移性の膵臓がんに対しては、FOLFIRINOX(フォルフィリノックス)、ゲムシタビン(ジェムザール)とナブ・パクリタキセル(アブラキサン)の併用など新しい治療法が導入されていますが、桃田さんにはゲムシタビンとS-1(ティーエスワン)の併用療法(GS療法)が選択されます。

このGS療法ですが、日本で行われた3つのランダム化比較試験のデータでは、局所進行膵臓がんに対しては生存期間の中央値は16ヶ月を超えるという結果でしたが、転移性膵臓がんに対しては9.43ヶ月でした↓。

基本的には延命を目的とした治療です。

ところがGS療法を13クール施行した時点で、思いのほか効果がみられ、膵臓がんが縮小し、また肝臓の転移が画像上見えなくなったため、切除手術が可能となります。

桃田さんは手術(膵体尾部切除術)を受けます。肝臓の転移があった部分は切除されましたが、顕微鏡検査ではがんは残ってなかったとのことです。術後は順調に回復し、退院となります。

その後、術後の補助療法としてGS療法を続けます。ところが、手術後早期に再び肝臓に転移が見つかります

通常であれば切除の対象とはならないのですが、ここでも肝臓の転移を切除する手術にふみきります(最近では、オリゴメタスターシスといい、転移が少数に限られている場合には切除をすることで長期生存が得られる可能性もあるといわれています↓)。

また、この手術後の経過観察中にさらなるがん(悪性黒色腫:皮膚がん)が見つかるのですが、こちらも切除します。

そして、その後は再発の徴候なく、なんとステージ4の膵臓がんの診断から5年間生存することができたのです

ステージ4の膵臓がんを克服できた理由とは?

ステージ4の膵臓がんから生還することは統計上非常にまれです。

はたして桃田さんがステージ4の膵臓がんを克服できた理由とは何でしょうか?

「たまたま幸運に恵まれた」と考えることもできます。たしかに、抗がん剤の効果が高かったことや、積極的に手術をすすめる主治医であったことなど、いろいろな偶然が重なって、生存できたのかもしれません。

しかし、桃田さん自身が分析しているように、やはり理由があります。

その理由とは、

  • 末期と宣言されても痛みなどの症状がなく、精神的・体力的にダメージがなかったこと
  • 抗がん剤が自分に合ってたこと
  • 手術ができたこと
  • 再発後、4年が過ぎても再再発が起きてないこと
  • 楽天的な性格が、過酷な状態をプラス思考にかえて、前向きに生きていること

たとえステージ4のがんと診断され、絶望の淵にたたされても、「生きようとする前向きな気持ちを持ち続けること」が最も大切だということを教えてくれる闘病記です。


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