すべてのがん患者さんへ!楽しくゆるい糖質制限食のすすめ

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がんの食事療法については、じつに様々な方法が報告されています。

例えば、玄米菜食、ゲルソン療法、アトキンスダイエット(ケトジェニックダイエット)、ファスティング、地中海ダイエット、ベジタリアン食、DASHダイエット、サウスビーチダイエットなどなど・・・

実際、食事療法は本当にがんの治療に効果があるのか?またあるとしたら、どの食事療法がいいのでしょうか?

わたしは、外来にこられるがん患者さんにどんな食事がよいかと聞かれた場合、「楽しくゆるい糖質制限食」をおすすめしています。

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食事療法はがんの治療に必要か?

まず、誰もが思うことですが、がんに食事療法は効くのか?

これについては、色々な意見があります。まず、否定的な意見のほとんどは、医学的な根拠(エビデンス)がないことをあげています。つまり、ほとんどの食事療法は、しっかりとした臨床試験で比較したデータはないというものです。

しかし食べ物のなかには、がんの原因となったり、がんを進行させてしまう物もあるのは事実です。逆にがんの進行を遅らせる食べ物があることも分っています。またがんの原因のうち、食事がしめる割合が30%にものぼるとの報告もあるため、食生活を改善すればがんを予防したり、治療できる可能性もあるわけです。実際に、食事療法が有効であった例も数多く紹介されています。

ただ、食事療法に過度の期待を抱くのは間違いで、あくまで治療の補助として考えたほうがよいでしょう。「この食事療法だけでがんが治った」という過大広告には注意が必要です。

糖質制限食とは

糖質制限食とは、「米、麦、いもなどに多く含まれる糖質をなるべく摂らない食事療法」で、簡単にいえば、ごはんやパン、めん類などの主食を減らし(または全く食べない)、その分たんぱく質や脂質を多く含むおかずをしっかりと食べる食事のことです。

糖質制限食の第一人者である高雄病院の江部康二先生をはじめ、最近では多くの医師が、がんの予防や治療において糖質制限食が有望であると論じています。

糖質制限食ががんの治療に有効な理由として、がん細胞はブドウ糖しかエネルギーとして使えないことがあります。

つまり糖質制限食を実行すると、血液中のブドウ糖の量が減るため、がん細胞のエサが減り、いわば”兵糧(ひょうろう)攻め”になると考えられます。

確かに、がん細胞は健康な細胞よりもずっと早くブドウ糖を取り込み、消費・代謝することは事実です。この特徴を利用し、たくさんブドウ糖を取り込んでいる細胞を探し、がんを発見する方法がPET(陽電子放出断層撮影)検査です。PET検査が陽性の場合、がんのブドウ糖消費量が多いという証拠ですので、PET陽性のがんに対しては特に糖質制限食が有効な可能性があります。

また、糖質をとることによって血糖値が上昇すると、これを抑えようとしてインスリンが分泌されますが、このインスリンががんを進行させることが分っています。

さらに、糖質制限によってからだの中に生み出されるエネルギー源であるケトン体は、がんの進行を遅らせる効果があることも分っています。

これらの理由により、糖質制限食はがん患者さんの理想的な食事療法と考えられます

糖質制限の方法

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糖質制限食とは、簡単に言えば主食を抜いておかずばかり食べるというイメージになります。

つまり、米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類など糖質が主成分のものを抜くか控えめにし、その分、肉や魚などを多く食べるダイエット法です。

前述の江部先生によると、3食のうち夕食だけ主食を抜くプチ糖質制限食から、朝食・昼食・夕食の3食ともごはん(主食)を抜くスーパー糖質制限食まで紹介されています。

がん患者さんには、まずは1食だけ主食抜きのゆるいプチ糖質制限食からはじめることをおすすめします。

具体的な食事法に関しては、江部先生による「糖質制限食十箇条」を紹介しますので、参考にしてください。

江部先生による「糖質制限食十箇条 」

  • 魚貝・肉・豆腐・納豆・チーズなどタンパク質や脂質が主成分の食品はしっかり食べてよい。
  • 糖質特に白パン・白米・麺類及び菓子・白砂糖など精製糖質の摂取は極力控える。
  • 主食を摂るときは未精製の穀物が好ましい(玄米、全粒粉のパンなど)
  • 飲料は牛乳・果汁は飲まず、成分未調整豆乳はOK。水、番茶、麦茶、ほうじ茶もOK。
  • 糖質含有量の少ない野菜・海草・茸類は適量OK。果物は少量にとどめる。
  • オリーブオイルや魚油(EPA、DHA)は積極的に摂り、リノール酸を減らす。
  • マヨネーズ(砂糖無しのもの)やバターもOK。
  • お酒は蒸留酒(焼酎、ウィスキーなど)はOK、醸造酒(ビール、日本酒、など)は控える。
  • 間食やおつまみはチーズ類やナッツ類を中心に適量摂る。菓子類、ドライフルーツは不可。
  • できる限り化学合成添加物の入っていない安全な食品を選ぶ。

ドクター江部の糖尿病徒然日記(http://koujiebe.blog95.fc2.com/)より引用

糖質制限食は安全か?注意点

がん患者における糖質制限食の安全性や効果を疑問視する人もいます。

アメリカからの報告では、進行がん患者における糖質制限食(ケトジェニックダイエット)による副作用はなく、むしろ生活の質を高めたとの報告があります。これまでのところ、がん患者さんが糖質制限をしても危険を伴うことはなさそうです。

ただし、以下のがん患者さんには糖質制限は向いてないと思いますので注意が必要です。

■極端にやせている人(例:BMI19以下)

■低タンパク(アルブミン)血症の人(例:血清アルブミン値が3.0g/dl以下)

■抗がん剤治療の副作用で食欲がない人(糖質でもなんでも食べたいものを食べてください)

■がんによって急にやせた人(悪液質:あくえきしつ)

また、江部先生によると、糖質制限食を実践する場合、以下のことに注意が必要であると述べています。

■糖尿病の治療として、経口血糖降下剤の内服やインスリン注射を受けている患者さんは、低血糖のおそれがあるため、主治医との相談が必要。

■膵炎(診断基準を満たす)がある場合には適応とならない

■進行した肝硬変がある場合には適応とならない

■長鎖脂肪酸代謝異常症では適応とならない

以上に当てはまる場合には、主治医と相談しましょう。また、糖質制限食をはじめてから急に体調が悪くなったり、からだに合わないと思われる場合には中止しましょう。

最後に(糖質制限食を楽しみましょう)

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以上、糖質制限食のメリット、方法、注意点を説明してきましたが、最後に大切なことをお伝えします。

がん患者さんには、糖質制限食を楽しんでもらいたいと思っています。

「ごはんが食べられないのでつらい」ではなく、「大好きなお肉がたくさん食べれてうれしい」、「朝・昼ごはんを抜くから、夕食のごはんがますます美味しく感じる」という考え方はいかがでしょうか?

もし主食を抜くことがストレスになり、食事が楽しくなくなるようなら意味がないと思います。がん患者さんは、まず生活の質を保つことが大切です。

無理せず、「ゆるい糖質制限食」を楽しみましょう!

さらに、糖質制限を強力にサポートする食品もありますので、こちらの記事もどうぞ↓

主食・スイーツをあきらめない!がんサバイバーの糖質制限ダイエットを強力にサポート


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