体重減少に悩むがんサバイバーの方へ:ホエイプロテイン+筋トレ(レジスタンス運動)のすすめ

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がん患者さん(がんサバイバー)とお話ししていると、意外と体重減少に悩む方が多いことに気付きます。

「もうちょっと体重を増やしたいけど、なかなか増えない」とか、中にはしっかりと食事をとっているにもかかわらず、5~10Kgも痩せてしまった患者さんもいます。

今日はがんサバイバーによくみられる体重減少の原因とその対策について解説します。

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がんサバイバーにみられる体重減少の原因

がんサバイバーの方へ、次のことで悩んでいませんか?

☑ 体重が少しずつ減ってきた

☑ 食べているのに体重が増えない

☑ 手足が細くなってきた

☑ 最近、歩くときに足に力が入らない

☑ 医師からアルブミンの値が低いと言われた

これらの項目のうち、いくつかは当てはまるのではないでしょうか?

じつは多くのがん患者さんの多くは、体重減少に悩んでいます。その原因は、治療に伴う食欲低下や胃など消化管手術の後遺症など様々ですが、がん患者さんの体重減少の重要な原因のひとつに筋肉量の減少があります

高齢者やがん患者さんでよく見られる筋肉量の減少(いわゆる筋肉やせ)のことをサルコペニアといいます。このサルコペニアは、がんの死亡率と関係することがあるとても悪い徴候なのです。

筋肉やせサルコペニアとは?

サルコペニアとは、筋肉量および筋力が低下した状態のことで、もともと高齢者にみられる変化として報告されましたが、がんなどの病気に伴っておこることがあります。

サルコペニアが多く見られるがんには、食道がん、胃がん、膵臓がんなどがあります。あるいは抗がん剤治療を受けた様々ながんの患者でサルコペニアがみられると報告されています。

サルコペニアは、タンパク質の消費が亢進し、筋肉が分解されることによっておこります。がん患者にみられるサルコペニアには次のような原因があると考えられています。

● 食事摂取量の減少による栄養不良
● がんによる慢性の炎症、代謝異常、臓器障害(臓器不全)
● 手術などの侵襲(からだへの負担)
● 抗がん剤などの治療に伴う食欲不振など

さらに、これまでの研究により、サルコペニア(あるいは肥満を伴うサルコペニア)がある患者では、術後の合併症リスクが高くなり、また生存率が低下することが報告されています。

例えば、937名の胃切除を受けた胃がん患者を対象にした研究によると、サルコペニアがある患者では、重症の術後合併症が発生するリスクが3倍も高かったとのことです。

また、サルコペニアによる死亡リスクの増加は、肝臓がんで3.19倍、膵臓がんで1.63倍、大腸がんで1.85倍、および大腸がんの肝転移で2.69倍であったと報告されています。

要するにサルコペニアはがん患者さんの生存期間を短くしてしまう重要な因子なのです。

筋肉やせサルコペニアの診断は?

サルコペニアの診断には、研究ではヨーロッパ基準、アメリカ基準、アジア基準などが使われており、統一した診断基準はありません。

一般的には、1.筋肉量減少、2.筋力低下(握力など)、3.身体機能の低下(歩行速度など)のうち、1に加えて2または3を認める場合をサルコペニアと診断しています。

具体的には、日常生活において

「歩く速度がおそくなってきた」、
「階段が上がれなくなってきた、または手すりがないと上がれない」、
「ペットボトルのキャップを開けにくい」、
「米袋など、重いものを持ち上げられない」

などを認める場合にサルコペニア診断の目安となります。

体重減少を防ぐ対策

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ホエイプロテイン

では筋肉量の減少を防ぐにはどうしたらよいのでしょうか?まずはできるだけ多くの良質なタンパク質を摂取する必要があります。

少なくとも毎食良質なたんぱく質を 25~30 g 程度摂取しなければ、骨格筋で有効なたんぱく合成が 1 日を通して維持できないといわれていますが、食事だけからこれだけの良質なタンパク質を摂取することは困難です。

実際のがん患者さんの場合、病院で経管栄養剤(エンシュアリキッド、エンシュアHなど)を処方してもらうのもいいでしょう。また、高カロリー高タンパク質飲料(例、すいすい)は市販もされていますので、試してみるとよいでしょう。

ちなみにエンシュアH(アボットジャパン)には1缶(250mL)に13.2g、すいすいには1本(125mL)に8.0gのタンパク質が含まれています。

しかし、これらの高カロリー栄養剤は糖質も多い(例えばエンシュアH1本で糖質51.5gでごはん1杯分に相当)と多いため、糖質制限やケトジェニックダイエットを治療の一貫として取り入れているがんサバイバーの方には向いていません。

そこで、糖質を制限しつつ良質のタンパク質を手軽にとれるホエイプロテイン(乳清たんぱく質)をおすすめします。特に、筋肉の合成や維持に必要なアミノ酸ロイシンとビタミンDが入ったものがベストです。

最近の海外からの報告では、ホエイプロテインが年齢にともなうサルコペニアを防ぐのに有効であったそうです。これは、380名のサルコペニアを認める高齢者を対象とした臨床試験で、食事の度にホエイプロテイン(20 g)にロイシン、ビタミンDなどを加えたサプリメントを摂取するグループとプロテイン成分なしのグループに分け、およそ3ヶ月後にサルコペニアについて評価したところ、ホエイプロテイン摂取グループではプラセボに比べて有意にサルコペニアが改善した(筋肉量が増加した)とのことです。

これらの結果より、ホエイプロテインを朝夕の2回、1回につき20g(合計40g)をとるのがよいと思います(吸収のことを考えると食事の前がいいと思いますが、間食時でも結構です)。

グルタミンとHMB、さらにアルギニン・シトルリンが入ったハイスペックなホエイプロテインはこちらです。

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DNS ホエイプロテインスーパープレミアム/ヨーグルト風味

1食(34g)あたりタンパク質が27g(+HMB 1,500mg)も摂れます。

フレイバーも、ヨーグルト風味にくわえて、フルーツミックスチョコレート風味があります。

筋トレ(レジスタンス運動)

さらに、筋肉量を増やす(あるいは、少なくとも保つ)ために、プロテインの摂取と同時に必要なのがレジスタンス運動です。以下に、代表的なレジスタンス運動を紹介します。

■ダンベル運動

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軽めのダンベルを手に持って、反動を使わずに10~20回程度左右に開閉したり、上げ下げしましょう。

■屈伸運動(スクワット)

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軽く肩幅程度に足を開いて、呼吸を止めずにゆっくり行います。
膝を深く曲げた方が負荷がかかるため、慣れないうちは浅く曲げるところから始めましょう。
10~20回が目安ですが、楽にできるようになったら50~100回を目指しましょう。

■足上げ(もも上げ)運動

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肩幅に足を開いて立ち、片足ずつゆっくり上げ下げします。ももを上げるときに息を吐きましょう。左右とも10~20回が目安です
腹筋も同時に鍛えることができます。
また椅子に座ったまま、足を浮かせてキープする方法でも行うことができます。
オフィスや、自宅でテレビを見ているときなどにもオススメです。

■壁腕立て伏せ

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通常の床に手をついて行う腕立て伏せがきついと思う方にオススメ。
壁やベンチの背もたれなどに手をついて、二の腕を意識しながらゆっくり行います。最低20回を目標にしましょう。

以上のうち、自分ができるものを組み合わせ(例えばダンベル運動+スクワットなど)、毎日10分程度でいいので続けてみましょう

<レジスタンス運動の注意点>

きついと感じた場合には負荷(重さ)や回数を減らしましょう。呼吸は途中で止めず、使っている筋肉を意識するようにしましょう。

がん患者(がんサバイバー)さんには、サルコペニアを防止し、体重を維持(あるいは増やす)ために、ホエイプロテインの摂取+筋トレ(レジスタンス運動)をおすすめします。


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