タマネギの抗がん成分「ケルセチン」が膵臓がんの悪性化(増殖・浸潤・転移)を阻止!
野菜や果物など植物中に存在する天然の化学物質(ファイトケミカル)には、がんを予防したり進行を抑える作用をもつものがあります。
中でもタマネギに多く含まれるケルセチン(ポリフェノールの一種)は、強力な抗がん作用をもつことが報告されています。
今回、ケルセチンが膵臓がん細胞の悪性化(増殖・浸潤・転移・上皮間葉転換)を阻止することを示した研究結果が報告されました。
今後のさらなる研究が必要ですが、とくに浸潤・転移しやすい膵臓がんに対する食事療法や新たな薬物治療開発のヒントになる可能性があります。
ケルセチンとは?
ケルセチンは野菜や果物に含まれるポリフェノールの一種であり、フラボノイド(フラボン)に分類されます。
ケルセチンには強力な抗酸化作用をはじめ、動脈硬化の予防や血糖値やコレステロール値を低下させる作用などがあります。
また、多くの実験により、ケルセチンはがんの発生、増殖、および転移を抑制することが示されています。たとえば、胃がん細胞や乳がん細胞に対して、ケルセチンはアポトーシスに誘導することでがん細胞の増殖を抑制することが報告されています。
また、ケルセチンは膵臓がんに対しても抗がん作用があることが報告されています。今回、ケルセチンが膵臓がんの悪性化を阻止することを示した2つの論文を紹介します。
ケルセチンは膵臓がん細胞の悪性化(増殖・浸潤・転移・上皮間葉転換)を阻止する
1.ケルセチンは膵臓がんの増殖を抑制する
The flavonoid quercetin inhibits pancreatic cancer growth in vitro and in vivo. Pancreas. 2013 Mar;42(2):223-9. doi: 10.1097/MPA.0b013e318264ccae.
本研究では、試験管および動物モデルにおいて、ケルセチンの膵臓がんに対する増殖抑制効果を調べています。結果を示します。
以上の結果より、ケルセチンには膵臓がん細胞の増殖抑制効果があることが示されました。
2.ケルセチンは膵臓がんの悪性化を抑制する
次の研究では、膵臓がん細胞の悪性化(転移する能力や上皮間葉転換)に対するケルセチンの抑制作用を調べています。
Quercetin inhibits epithelial-mesenchymal transition, decreases invasiveness and metastasis, and reverses IL-6 induced epithelial-mesenchymal transition, expression of MMP by inhibiting STAT3 signaling in pancreatic cancer cells. Onco Targets Ther. 2017 Sep 25;10:4719-4729. doi: 10.2147/OTT.S136840. eCollection 2017.
同様に、結果を示します。
つまり、ケルセチンはマトリックスメタロプロテアーゼを低下させ、また上皮間葉転換を防ぐことにより、膵臓がん細胞の浸潤・転移を阻止することが示されました。
ケルセチンをとるには?
ケルセチンは、タマネギ、アスパラガス、ブロッコリーなどに多く含まれています。
最も多く含まれているのはタマネギで、100gにつきおよそ30~50 mgも含まれています。ですので、(品種によっても違いますが)中くらいの大きさのタマネギ(およそ200g)1個に60~100 mg含まれていることになります。
ただ、タマネギの薄茶色の外皮に非常に多く含まれているため、皮ごと調理するか、タマネギの皮をつかったお茶などで工夫して摂取する必要があります。
簡単なタマネギ茶の作り方を紹介します(クックパッドより)↓
また、最近ではケルセチン配合のサプリメントもありますので、こちらを利用するのもよいでしょう。
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