癌に効く食べ物:ナッツで進行大腸がん患者の生存期間が延長

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ナッツには、不飽和脂肪酸、食物繊維、ビタミン、ミネラルなど、がからだによい栄養素が豊富に含まれており、さまざまな病気を予防する効果があります。

たとえば、ナッツを食べると糖尿病やメタボリックシンドロームといった生活習慣病のリスクが低下するといわれています。

高血糖状態や高インスリン状態は、がんを進行させることがわかっていますので、ナッツを食べることはがんの予防や治療にもよいと考えられます。

実際に、ある大規模研究では、ナッツを食べない人に比べ、ナッツを週3回以上食べる人では、消化器がん(消化管、肝臓、膵臓がん)による死亡率が44%も低かったとのことです。

今回、大腸がん患者を対象とした前向き研究により、ナッツをより多く食べることで再発率が減り、生存期間が延長することが報告されました

ナッツの摂取とステージ3大腸がん患者の生存率との関係

Nut Consumption and Survival in Patients With Stage III Colon Cancer: Results From CALGB 89803 (Alliance). J Clin Oncol. 2018 Apr 10;36(11):1112-1120. doi: 10.1200/JCO.2017.75.5413. Epub 2018 Feb 28.

【対象と方法】

手術後の補助化学療法の臨床試験(GALGB 89803試験)に参加した大腸がん患者(ステージ3)のうち、826人が解析対象となりました。

食事内容についての詳細なアンケート調査が行われました。ナッツの摂取について、1ヶ月または1週間に何サービング(1サービングはおよそ28グラム)食べるかを調査しました。

ナッツの摂取量とがん再発率および生存期間との関係について解析しました。

【結果】

■ ナッツを食べない人に比べ、ナッツを週に2回(2サービング)以上食べる人では、無再発生存率(42%のがん再発または死亡リスク低下)および全生存率(57%の死亡リスク低下)が有意に良好でした(下図)

ナッツと大腸癌生存期間

■ サブグループ解析では、これらの生存率の改善は、(ピーナッツ以外の)ツリーナッツに限られていました。

【結論】

ナッツをより多く食べることで、大腸がんの再発率を減らし、生存期間が延長することが示されました

ただし、ピーナッツではなく、ツリーナッツ(ピスタチオ、アーモンド、カシューナッツ、ブラジルナッツ、マカデミアナッツなど)がよいとのことです。

ナッツを食べましょう

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ナッツは、不飽和脂肪酸(オレイン酸など)、食物繊維、タンパク質(アミノ酸)、ビタミン類、ミネラルに加え、植物ステロール、フェノール成分などの生理活性成分をもつ栄養素を含んでいます。

このため、ナッツを食べることで、心血管系の病気や糖尿病などの生活習慣病のリスクが低下することがわかっています。

2013年には、ナッツの摂取によって、すべての原因による死亡率が低下することが、ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン誌に報告されています。 

Association of nut consumption with total and cause-specific mortality. N Engl J Med. 2013 Nov 21;369(21):2001-11. doi: 10.1056/NEJMoa1307352.

この研究によると、ナッツを週に7回以上食べる人では、食べない人に比べて、およそ20%も死亡リスクが低下するとのことです。 

また、死因別にみると、がん、心臓病、呼吸器疾患による死亡率が低下するとのことです。

今回の結果では、ステージ3の大腸がん患者がナッツをより多く摂取することで、再発率と死亡率を低下させることができるという結果でした

がんの再発防止のため、ナッツを食生活に積極的にとりいれましょう!

とくにピスタチオ、クルミ、アーモンド、カシューナッツ、マカダミアナッツなどのミックスナッツがいいですね。

私も食べてます!


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