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「がんの壁」出版のお知らせ

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はじめに

7月25日に、わたしの新刊「がんの壁  60代・70代・80代で乗り超える」が出版されます。

この本は、高齢のがん患者さんを応援する本です。

「がんの本」は色々ありますが、これは、がんの患者さんのなかでも、とくに、60代、70代、そして80代の高齢の方を対象として書きました。

高齢のがん患者さんが増えているにもかかわらず、今まで、こういった本はありませんでした。

ですから、ひとりでも多くの方に届けたいと思います。

 

なぜこの本を書いたのか?

ご存知のように、がんの患者さんは年々増えているわけですが、現在、新たにがんと診断される患者さんは、年間およそ100万といわれています。

このうち、75万人が65歳以上の高齢者です。つまり、がん患者さんの4人に3人は高齢者というわけです。

実際に、私自身、長年にわたって、がんの患者さんを診察してきましたが、ここ10年くらいは、70代から80代の高齢のがん患者さんが急増していることを肌で感じています。

そういった、高齢のがん患者さんに立ちはだかる「壁」があります。

この「がんの壁」を越えられるかどうかで、治療がうまくいくかどうか、治療後に普通の生活に戻れるどうか、そして、幸せな老後がおくれるかどうかが決まります。

この本では、「がんの壁」とはどういう壁なのか、そして、その壁を乗り越えるためにはどうしたらいいのかについて、私の長年の経験と、多くの医学研究に基づいて、ひとつの解決策を提案しています。

がんの壁とは?

では、がんの壁とは、何でしょうか?

高齢のがん患者さんにとっての壁とは、心理的な壁、持病の壁、体力の壁、栄養の壁、認知機能の壁、社会的な壁、あるいは、医師や家族とのコミュニケーションの壁などです

具体的な例を一つ紹介します。

がんになった高齢者のなかには、「もう年だから」と治療をあきらめてしまう人がいます。

これは、「心理的な壁」ですね。

ただ、最近では、医学の進歩によって、高齢のがん患者さんに対しても比較的安全に治療できる方法が増えてきました。

例えば、手術に関しては、以前の大きく切る手術から、小さな傷で行う、腹腔鏡といったカメラをつかった手術が普及してきました。

また、「プレハビリテーション」といいますが、手術前から運動などの準備をはじめることで、手術が成功する確率を高めることができます。

ですから、きちんとリスクを評価することは重要ですが、「高齢だから」といって治療をあきらめる必要はありません

というわけで、他にも、本のなかで、がんの壁を乗り越えるための秘訣をたくさん紹介しています。

この本を参考にして「がんの壁」を乗り越えて頂きたいと思います。

お伝えしたいメッセージ

「もう年だから」と治療をあきらめなくてもいい

がんの告知を受けた高齢者は、さまざまな「壁」にぶつかります。

それは、心理的な壁、持病の壁、体力の壁、栄養の壁、認知機能の壁、社会的な壁、あるいは、医師や家族とのコミュニケーションの壁かもしれません。

こういった「がんの壁」を越えられるかどうかで、治療がうまくいくかどうか、治療後に普通の生活に戻れるどうか、そして、幸せな老後がおくれるかどうかが決まります。

私はそんな数々の壁を乗り越えていただきたいと考えて、本書を書きました。

最近では、医学の進歩によって、高齢のがん患者さんに対しても比較的安全に治療できる方法が増えてきました。

高齢だからと言って治療をあきらめる必要はありません。

本書を参考にしていただき、明るい未来が訪れることを心より祈っています

 

  • この記事を書いた人

佐藤 典宏

医師(産業医科大学 第1外科 講師)、医学博士。消化器外科医として診療のかたわら癌の基礎的な研究もしています。 標準治療だけでなく、代替医療や最新のがん情報についてエビデンスをまじえて紹介します。がん患者さんやご家族のかたに少しでもお役に立てれば幸いです。

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