抗がん剤治療の進歩にともない、がん患者さんの生存期間は確実に延長しました。
一方で、抗がん剤治療中の患者さんの生活の質(クオリティオブライフ)を低下させる副作用対策が重要となってきます。
抗がん剤の副作用のひとつに、認知機能障害すなわち「ケモブレイン」があります。
これは、記憶、言語、集中力、作業能力などの脳のはたらき(認知機能)が低下するものです。
ケモブレインの原因はまだ解明されていませんが、抗がん剤による脳の構造変化、神経の炎症、あるいは神経再生の障害などのメカニズムが考えられています。
今回、化学療法による認知機能障害についての過去の研究をまとめた論文が報告されました。
この論文によると、「過去の研究結果は、海洋性オメガ3不飽和脂肪酸の摂取と糖類(糖質)制限がケモブレインの予防と治療に有効な可能性を示唆している」と述べています。
ケモブレインとは?
明確な診断基準がないため、その頻度は不明ですが、じっさいには多くの抗がん剤治療を受けているがん患者さんが自覚し、日常生活に影響をきたしていると考えられます。
たとえば、抗がん剤治療を受けたがんサバイバーの70%が何らかの認知症状を訴えるという報告があります。また、治療後10年以上も症状がつづく場合もあるようです。
投与される抗がん剤の種類によって認知機能への影響が異なり、特に乳がん患者さんによく使われるアンスラサイクリン系薬剤は、ケモブレインをおこしやすいことが示されています。
ケモブレインの原因はまだ解明されていませんが、抗がん剤による脳の構造変化、神経の炎症、あるいは脳(海馬)における神経再生の障害などのメカニズムが考えられています。
現在、ケモブレインを予防法や軽減するための確立された方法はありません。しかし、いくつかの研究では、認知リハビリテーション(脳トレのようなもの)といった行動療法の有効性を報告しています。
ケモブレインの予防・軽減する有望な方法:オメガ3脂肪酸と糖類の効果について
今回、米国の研究者らは、化学療法による認知障害についての過去の論文を調査し、有効な予防・治療法の検索を行いました。
おもな結果をまとめます。
以上より、ケモブレインの予防および治療には、食事からの海洋性オメガ3脂肪酸の摂取と糖類の減量が有効な可能性があるとしています。
今後、臨床試験などで実際に評価する価値があるとしています。
海洋性オメガ3脂肪酸をとるには
海洋性オメガ3脂肪酸とは、魚やオキアミ(クリル)などの海洋生物に含まれるオメガ3脂肪酸のことであり、 EPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)、およびDPA(ドコサペンタエン酸)からなります。
その強力な抗酸化作用と抗炎症作用により、海洋性オメガ3脂肪酸の摂取は、がんの予防にとどまらず、がん患者の生存率を向上させることが報告されています。
オメガ3脂肪酸は、魚介類なかでもイワシ、サバ、アジ、マグロ(脂身)などに多く含まれています。しかしながら、毎日食べることは結構大変です。
また、オメガ3脂肪酸のうち、最近とくに注目をあつめているのは、DPA(ドコサペンタエン酸)です。
野菜を食べないイヌイット(エスキモー)にがんなどの病気が少ないのは、主食としているアザラシに豊富に含まれるDPAが原因ではないかと言われています。実は、DPAにはEPAの10~50倍のサラサラ成分が含まれているとのことです。
ところが、オメガ3脂肪酸のうち、DPA(ドコサペンタエン酸)は青魚にはほとんど含まれていません。DPAが含まれているのはアザラシをはじめとする海獣類、そして最も多く含まれているのがマンボウの肝油です。
マンボウの肝油を原料とした高濃度のDPA(57.6 mg)、DHA(52.8 mg)、EPA(44.4 mg)を含むサプリメントがこちらです↓
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カプセルタイプです。若干、さかな(マンボウ?)のにおいがします。
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さらに、DHA(52.8 mg)、EPA(44.4 mg)に加えて、1日に必要なコエンザイムQ10(30mg)まで摂取できます。
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ゆるい糖質制限のすすめ
糖質制限食は、ダイエットや糖尿病に対する治療として普及していますが、最近ではがんの治療効果についても注目されています。
糖質を限りなく減らしたケトン食ダイエット(ケトジェニックダイエット)もあるのですが、わたしは食事の喜びをそこなわない程度の「ゆるい糖質制限食」をおすすめしています。
関連記事:すべてのがん患者さんへ!楽しくゆるい糖質制限食のすすめ
海洋性オメガ3脂肪酸の摂取と糖類の制限で、ケモブレインを予防・軽減しましょう!
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