「がんが治る人 治らない人」出版のお知らせ
2019年1月29日、私の2冊目の著書「手術件数1000超 専門医が教える がんが治る人 治らない人」が出版されました。
昨今のがん情報の氾濫により、「何を信じればよいのか」といった、がん患者さんの悩みが増えていると感じています。
このような時代にあって、「正しい情報」、「適切な治療法」、そして「望ましい心の在り方」が生死をわけると言っても過言ではありません。
本書では、「がんが治る人」と「がんが治らない人」の特徴を対比しながら、がんを克服する具体的な方法について、実際の症例や最新の研究結果(エビデンス)を交えて解説します。
- がん告知に落ち込んでいる人、
- がんと向き合っている人、
- がん治療法の選択で悩んでいる人、
- 治療後の再発・転移が不安な人、
- 「どう過ごしたらよいか」分からないがん患者さん、そして
- がん患者さんを支えるご家族の人
に是非お読み頂きたい本です。
本書の最大のメッセージは、
『あなたも「がんが治る人」になれる』ということです。
では、本書の内容について紹介させていただきます。
「がんが治る人 治らない人」について
なぜこの本を書いたのか?
「がん大国」日本では、年間におよそ100万人が新たに「がん」と診断されています。
一生涯で2人に1人ががんにかかり、3人に1人ががんで亡くなる時代です。
このような時代ですから、皆さんのがんについての関心も高まっていることでしょうし、世の中には、いろいろな「がんの情報」があふれています。
ただ、実際には「最新のがん治療法」や「夢の抗がん剤」のことは知っていても、がんを告知されたときの具体的な対処法や、その後の生活を想像できる人はほとんどいません。
つまり、「がん告知後にどうやって気持ちを立て直し、ベストの病院や治療法を選び、日常生活においてどんなセルフケアを行うべきか」について知っている人は、意外に少ないのです。
がん告知の落ち込みから立ち直れず、まともな治療も受けられずに亡くなってしまう患者さん。
あやしげな民間療法にだまされて後悔する患者さん。
主治医のいいなりになって、最後まで自分の意見を言えない患者さん。
そして、せっかく治療を受けても、食事や運動に無頓着で、がんが再発してしまう患者さん。
残念なことに、このような患者さんが、いまだに多いのが現状です。
そこで、このような患者さんを一人でも減らすことができないか?という思いから、本書が生まれました。
本書の内容
がんが早期に発見され、手術がうまくいったとしても、一部の患者さんは、残念ながら、数年以内に再発して命を落とします。
一方、手術と抗がん剤の併用治療を行い、再発・死亡リスクが高く、かなりがんが進行した状態の患者さんの中には、5年~10年以上元気に暮らしている人がいます。
同じ臓器の同じステージのがんであっても、患者さんによって治療経過がまったく異なるのです。
この違いは何なのでしょうか?
私は「がんが治る人」と「がんが治らない人」の違いを見つけるために、多
くのがん患者さんから話を聞き、表情やふるまいを観察し、検査データを解析
し、そして、徹底的に過去の研究論文を調査しました。
その結果、がんを克服した患者さんは、ある共通点をもっていることがわかりました。
それは、患者さん自身に「受け入れる力」、「情報を集める力」、「コミュニケーション力」、「体力」、そして、「免疫力」の5つの総合的な力があるということでした。
さらに、この5つの力は、決して特別なものではなく、みなさんのなかにも
必ず存在します。そして、この「がんが治る人がもつ総合力」の大切さに気づき、さらに高めることにより、がん克服への道がひらけるのです。
皆さんにもぜひ、「がんが治る人」になって頂きたいと思います。
目次
はじめに
第1章 患者の「受け入れる力」がその後を決める
第2章 ガンを治すための正しい「情報」集め方
第3章 ガンを治す人は「コミュニケーション」で味方をつくる
第4章 治療・手術 をのりきるための「体力」づくり
第5章 ガンを治す人は、こうして「免疫力」を高める
おわりに・参考文献
まとめ
以上、「がんが治る人 治らない人」の内容についてでした。
がん患者さんやがんサバイバーのみなさん、そしてご家族の方にお読みいただき、ご意見・ご感想をお聞かせ頂ければと思います。
最後に、本書を出版するにあたり、企画をご採用頂いた「あさ出版」代表取締役の佐藤和夫様、編集をご担当頂いた中川奈津様、および、ご協力いただいた皆様に感謝申し上げます。
ありがとうございました。