年別アーカイブ:2017年
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すべてのがん患者さんへ、まず最初に読んでほしい5記事を紹介!
2018/11/7
はじめまして、佐藤 典宏(さとう のりひろ)と申します。 当ブログをご訪問いただき、ありがとうございます。 わたくしは、福岡県北九州市の大学病院で外科 ...
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たばこの喫煙は膵臓がんの死亡率上昇と関連:大規模前向き研究から
2018/11/7
受動喫煙防止策により、飲食店などでの全面禁煙化がすすんでますね。たばこの健康被害は甚大ですから、国民の健康にとっては喜ばしいことです。私も以前たばこを ...
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がんの手術を受けるみなさんへ、プレハビリテーション(予防的リハビリテーション)のすすめ!
2020/12/6
がんと診断され、手術を控えた多くの患者さんは、不安や心配な気持ちから、何も手に付かない状態でしょう。 実際に手術を終えた患者さんにお話を聞くと、手術の ...
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【医師が解説】新しい抗がん剤、分子標的治療薬ってどんなくすり?その効果は?
2019/8/20
がんの治療は日々進歩しています。 特に、ここ数十年でがんの分子レベルでの異常(タンパク質や遺伝子の変化)についての研究は飛躍的に進歩しました。そして、 ...
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要注意!がん患者にみられる腸閉塞(イレウス)の原因、症状、治療法について
2019/6/17
みなさんは、腸閉塞(ちょうへいそく)という病名を聞いたことがありますか?時々、芸能人が腸閉塞になったというニュースが報道されますね。 つい先日も、チュ ...
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膵臓がんの肺への転移は比較的予後がいい?オリゴメタ(少数転移)の可能性
2018/5/16
膵臓がんが血流にのって遠隔転移(遠くの臓器への転移)をおこした場合、一般的には全身に広がった末期がん(あるいは終末期)とみなされ、場合によっては緩和医 ...
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膵臓がんを疑う症状と危険因子について:早期発見の手がかりとして
2019/8/6
膵臓がんの患者は年々増えており、日本における死亡者数は2013年には年間3万人を突破しました。 他のほとんどのがんの治療成績がよくなっている一方で、膵 ...
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消化器がんに対する腹腔鏡(ふくくうきょう)手術のメリット、デメリットとは?
2018/11/20
がんに対する治療の基本は、手術、抗がん剤(化学療法)、放射線治療のいわゆる三大療法ですが、なかでも手術による切除が最も根治性(完全に治癒する可能性)の ...
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緑茶抽出物(カテキン)が大腸ポリープ/大腸癌を予防する:ランダム化比較試験
2018/5/16
緑茶はすぐれた健康飲料であり、心臓病や脳血管疾患、およびがんを予防する効果があるといわれています。 実際に、緑茶を習慣的に摂取する人たちでは、これらの ...
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術前の予後栄養指数(PNI)が消化器がんの術後合併症と生存期間を決める!
2020/2/12
みなさんは、がんの手術がうまくいくかどうか(つまり術後合併症や生存期間)を決める上で重要なことは何だと思いますか? がんの手術の成績を決める因子として ...
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海洋性オメガ3脂肪酸(DHA/EPA/DPA)が大腸がんの生存期間を延長する:研究報告
2022/2/19
オメガ3不飽和脂肪酸(PUFAs)には、がんの予防効果があることがわかっています。 例えば、細胞や動物実験レベルでは、オメガ3脂肪酸はがんの進行を抑制 ...
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精神的・心理的苦痛はがんの死亡率を上昇させる!セルフチェックのすすめ
2018/11/7
昔からよく「病(やまい)は気から」といいますが、実際に多くの研究によって、心血管病や脳卒中などの病気のリスクは、心理的な状態によって強く影響されること ...
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タマネギに驚きの抗がん成分:オニオンA(ONA)は卵巣がんの発育を抑制する
2018/7/15
卵巣がんは、女性のがんの中でも非常に予後の悪いがんです。 特に、進行した卵巣がんの場合、がんが腹膜へ転移(播種:はしゅ)したり、腹水がたまることが多い ...
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術前化学療法(GS療法)がボーダーライン膵臓がんの生存期間を延長:日本からの報告
2018/11/7
膵臓がんは、たとえ切除手術ができたとしても、再発・転移することが非常に多い難治がんです。特にがんが重要な血管に接していて、切除ができるかどうか微妙な場 ...
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免疫チェックポイント阻害剤ペムブロリズマブ(キイトルーダ)が膀胱がんなど(尿路上皮がん)にも有効
2018/5/16
新たな免疫チェックポイント阻害剤である抗PD-1抗体ペムブロリズマブ(キイトルーダ)の勢いが止まりません。 2016年9月に悪性黒色腫に対する適応で承 ...
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野菜・果物をとりましょう!食物繊維は膵臓がんのリスクを大幅に低下させる
2020/3/3
膵臓がんは非常に予後(治療成績)が悪いがんであり、10年生存率はわずかに5%です。 最近では新しい抗がん剤やレジメン(投与の組み合わせ)の導入により、 ...
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【医師が解説】覚えておきたい!乳がんの再発を防ぐための食べ物7種
2020/6/4
乳がんは全世界において、女性における最も一般的な悪性腫瘍です。 一部の乳がん患者さんは、手術や抗がん剤による治療後も再発の危険にさらされるため、長期に ...
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スタチン(高コレステロール血症薬)が膵臓がん患者の死亡率を低下:最新の報告より
2018/11/7
スタチンとは、高脂血症(高コレステロール血症)の治療薬で、現在では様々な種類が使われています。 このスタチンは、本来のコレステロールを低下させる作用と ...
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舞茸(マイタケ D-フラクション)が乳がんを抑制する:キノコの抗がん効果についての新たなエビデンス
2018/8/28
よく「きのこ系食品ががんに効く」とは言われますが、直接がんを抑制する作用についての報告は少ないのが現状です。 最近、きのこ類の中でも舞茸(まいたけ)の ...
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EPA(エイコサペンタエン酸)の抗がん作用:ステージ4(肝臓転移)の大腸癌に対する臨床試験
2022/2/19
EPA(エイコサペンタエン酸)は、必須脂肪酸(オメガ3脂肪酸)の一種で、魚油(フィッシュオイル)に多く含まれています。 EPAには血液をさらさらにする ...
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癌に効くフルーツ:抗がん作用があるブルーベリーの成分アントシアニンとは?
2021/3/11
最近、ブルーベリーなどの成分であるアントシアニンが、目のピント調節機能を改善したり、視界をクリアにする効果があることより、眼精疲労のサプリメントとして ...
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ヒアルロン酸はがんを進行させる?新しい治療のターゲット
2018/5/16
ヒアルロン酸はからだのあちこちに存在する成分で、お肌のハリやうるおいを保つために必要な成分であるため、化粧品やサプリメントなどに使われています。 また ...
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がんの予防 がん情報 サプリメント 乳がん 肺がん 膵臓がん
【医師が徹底調査】スピルリナ(フィコシアニン)の抗がん効果とそのメカニズム
2019/7/28
スピルリナは、今から30億年以上も昔に地球上に誕生した「らせん形」の藍藻類の一種で、最古の植物といわれています。 主にアフリカや中南米の熱帯地方の塩水 ...
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座って過ごすより散歩をしましょう!がん患者の生存率とウォーキングなどの活動時間との関係
2019/7/17
がん患者さんは、どうしても外へでることが少なくなり、活動性が低下する傾向があります。お家のなかで座ってテレビを見たり、本や雑誌を読んだりする時間が多い ...
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がん骨転移に対するゾレドロン酸(ゾメタ)の投与間隔が変る?:4週毎 vs 12週毎のランダム化比較試験
2018/5/16
乳がんなどの骨転移は、痛み(疼痛)、骨折、手足のしびれや麻痺、および高カルシウム血症など、さまざまな厄介な症状や合併症を引き起こします。 これら骨転移 ...
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クルクミンは膵臓がん(膵癌)の転移を抑える:間質(かんしつ)細胞を標的にした新たな抗癌作用
2023/12/25
ウコンの成分であるクルクミンが、発がんを予防し、がんの進行を抑制する報告が増えています。 海外の臨床試験では、肝臓に転移した膵臓がんが、クルクミンの単 ...
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再発性の頭頸部(とうけいぶ)がんに対するニボルマブの効果:第III相臨床試験
2018/5/16
免疫チェックポイント阻害剤であるニボルマブ(抗PD-1抗体)の快進撃が止まりません。今回は、難治性といわれる再発性頭頸部(とうけいぶ)がんに対するニボ ...
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がん患者・サバイバーのみなさんへ!潜在意識でがんを克服するアファメーションのすすめ
2020/6/30
みなさんはアファメーションをご存じですか? アファメーションとは、肯定的な自己宣言のことです。 つまり、ポジティブな言葉を自分に語りかけ、行動と人生に ...
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膵臓がんに対する免疫チェックポイント阻害剤の効果を高める新たな戦略:IL-6阻害
2017/1/21
がんに対する第4の治療といわれる免疫療法の開発および臨床応用が加速度的にすすんでいます。 なかでも免疫チェックポイント阻害剤は、免疫細胞のブレーキを外 ...
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がんになって良かったことが実感できる「ベネフィット・ファインディング」のすすめ
2018/5/16
多くのがん患者さんが、「なぜがんになってしまったのだろう?」と、がんの否定的な面ばかり考えてしまいます。 しかし、この否定的な感情は生活の質(クオリテ ...
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強力な癌抑制作用を持つウコンの成分テトラヒドロクルクミンとは?
2018/5/31
ウコンの成分であるクルクミンが、がんの予防や治療に効果があることは、多くの研究によって示されています(詳しくは、こちらの記事をどうぞ↓)。 【医師監修 ...
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膵臓がん腹膜転移に対する新たな治療戦略(パクリタキセル+S1):日本からの研究結果
2019/6/27
膵臓がんは非常に予後の悪い癌であり、5年生存率は依然として10%以下です。特に、膵臓がんは診断時にすでに転移していることが多く、外科的に切除ができない ...