2020年3月5日 / 最終更新日時 : 2020年3月5日 佐藤 典宏 大腸がん 抗がん剤治療中の食事の重要性:栄養サポートによって生存率が改善 抗がん剤治療には筋肉が必要です。 多くの研究によると、抗がん剤治療をはじめる前および抗がん剤治療中の筋肉量の減少は、予後不良(生存期間の短縮など)と関連していることが明らかとなってきました。 したがって、抗がん剤治療をう […]
2020年1月16日 / 最終更新日時 : 2020年1月16日 佐藤 典宏 大腸がん がん手術前の運動によって生存率が改善:プレハビリテーションの重要性 がん患者さんの高齢化にともない、体力(持久力、筋力)が低下している患者さんが多くなってきました。 また、一部のがん(とくに消化器がん)では、さまざまな理由によって栄養状態の悪化や筋肉量の低下がみられることがあります。 さ […]
2019年2月12日 / 最終更新日時 : 2019年6月15日 佐藤 典宏 大腸がん 野菜中心の低炭水化物(低糖質)食で大腸がんの生存率が改善:新たな食事療法のエビデンス がんの食事療法については多くの議論があり、一定の見解が得られていません。 少なくとも、ランダム化比較試験などで証明されたエビデンスのある「がんに効く食事療法」はありません。 また医師の間にも、「食事療法はとても大事」とい […]
2018年9月25日 / 最終更新日時 : 2018年9月27日 佐藤 典宏 がんの予防 大腸がんを予防するための生活習慣!早めの夕食、食後の散歩、適度な睡眠時間 皆さんは、何時頃に夕食を食べ、何時頃に寝ていますか? 夕食後に散歩していますか? また、睡眠時間はどのくらいですか? 要約:大腸がんと生活習慣との関係を調査した論文によると、1.夕食から寝るまでの時間が短い(3時間未満) […]
2018年9月6日 / 最終更新日時 : 2019年6月17日 佐藤 典宏 サプリメント 大腸がんでも長生き!エビデンスにもとづいた「免疫力を高める」5つの生活習慣とは? 大腸がん患者は増加の一途をたどっています。 日本における2017年のがん罹患者数予測(男女計)では、大腸がん患者は15万人ちかくまで増えており、胃がんや肺がんをおさえて第1位となっています。 分子標的薬など最近の治療の進 […]
2018年8月17日 / 最終更新日時 : 2018年8月17日 佐藤 典宏 がん情報 大腸がんの原因は口の中にいる歯周病菌(フソバクテリウム)? 最近、がんと細菌(とくに歯周病菌)との関係がクローズアップされてきました。 例えば、フソバクテリウム(Fusobacterium)という細菌は、おもに口の中に存在する常在菌(嫌気性のグラム陰性菌)で、もともと歯周病の原因 […]
2018年8月7日 / 最終更新日時 : 2018年8月7日 佐藤 典宏 がん遺伝子検査 遺伝子検査によって治癒可能なオリゴメタを診断!大腸がん肝転移の解析より 最近、オリゴメタという言葉をよく耳にします。 オリゴメタ(oligometastasis: オリゴメタスターシス)とは、がんが遠くの臓器に転移しているものの、少数にとどまっており、その転移を切除すれば治癒がえられる可能性 […]
2018年7月2日 / 最終更新日時 : 2018年7月9日 佐藤 典宏 大腸がん コーヒーは大腸がんの再発を予防し、死亡率を低下:海外からの2つの研究結果より がんの手術後の患者さんに、「コーヒーは飲んでいいですか?」と聞かれることがあります。 術後の生活指導のパンフレットなどには、「コーヒーなどの刺激物は控えるように」と書かれているものもあります。また、「なるべく飲まないよう […]
2018年5月6日 / 最終更新日時 : 2019年6月15日 佐藤 典宏 大腸がん 癌に効く食べ物:ナッツで進行大腸がん患者の生存期間が延長 ナッツには、不飽和脂肪酸、食物繊維、ビタミン、ミネラルなど、がからだによい栄養素が豊富に含まれており、さまざまな病気を予防する効果があります。 たとえば、ナッツを食べると糖尿病やメタボリックシンドロームといった生活習慣病 […]
2018年4月9日 / 最終更新日時 : 2018年4月9日 佐藤 典宏 がん自然退縮 癌の自然退縮:大腸がん肝転移が自然治癒した1例 がんが、治療せずに自然に小さくなったり、消失する、いわゆる「自然退縮(spontaneous regression)」の症例は、世界中から多数報告されています。 その頻度はおよそ6~10万人のがん患者に1人といわれていま […]
2018年3月30日 / 最終更新日時 : 2019年6月17日 佐藤 典宏 副作用 大腸癌の術後抗がん剤治療(FOLFOX/XELOX)は6ヶ月続けるべきか?ランダム化比較試験 進行大腸がんに対する治療として、切除のあとにオキサリプラチンとフッ化ピリミジン系の併用による6ヶ月間(半年)の術後抗がん剤療法(術後補助化学療法)が標準治療として確立されています。 しかしながら、オキサリプラチン(エルプ […]
2018年1月16日 / 最終更新日時 : 2018年11月7日 佐藤 典宏 サプリメント 水素水が抗がん剤による副作用(肝機能障害)を軽減!臨床試験の結果 最近、水素水がブームですね。 水素水(hydrogen water)とは、水素豊富水(hydrogen-rich water)ともいい、水(H2O)の中に水素分子(H2)が豊富に含まれている水のことです。 老化やがんの原 […]
2017年12月22日 / 最終更新日時 : 2018年5月15日 佐藤 典宏 副作用 抗がん剤治療の副作用としての筋肉量減少(筋肉やせ)に注意!生存率低下と相関 抗がん剤治療中には、筋肉量の減少がおこることがあります。 つまり、「筋肉やせ」です。 これは、食欲の低下によって食事量(特にたんぱく質の摂取量)が減ったり、疲労感などから活動性(運動量)が低下したり、あるいは代謝異常など […]
2017年12月5日 / 最終更新日時 : 2018年5月15日 佐藤 典宏 副作用 抗がん剤の副作用(好中球減少)の時期で治療効果を予測:転移性大腸がん患者での研究 抗がん剤治療による副作用は、患者さんにとって非常に厄介な問題であり、生活の質を低下させるばかりでなく、ときに治療を延期または中止せざる終えない事態を引き起こす原因になります。 一方で、「ある種の副作用がでたほうが、抗がん […]
2017年11月24日 / 最終更新日時 : 2020年3月3日 佐藤 典宏 大腸がん 食物繊維は大腸がんの生存率(予後)を改善する:大規模データベース解析より がんの予防における食物繊維(dietary fiber)の重要性はみなさんご存じだと思います。 たとえば、食物繊維をたくさん摂ると大腸がんの発生率が下がるということは、多くの疫学研究で証明されています。 一方で、食物繊維 […]
2017年11月5日 / 最終更新日時 : 2019年7月22日 佐藤 典宏 大腸がん がん診断後のライフスタイル(運動、昼寝、テレビ視聴時間)が大腸がんサバイバーの寿命を決定する がんの原因の1つとして、運動や食事、睡眠時間などの生活習慣(ライフスタイル)が関係しているといわれています。たとえば、定期的な運動をしない活動性の低い人はがんになりやすいことがわかっています。 また、がん診断後のライフス […]
2017年10月13日 / 最終更新日時 : 2020年6月1日 佐藤 典宏 サプリメント ケフィアががんに効く?様々なメカニズムで抗がん作用を発揮する最強のプロバイオティクス みなさんはケフィア(あるいはケフィアヨーグルト)をご存じですか? ケフィアは、一般のヨーグルトとは異なり、乳酸菌と酵母の複合発酵によって作り出される発酵乳で、長寿で有名なコーカサス地方などでの伝統食として話題を集めました […]
2017年10月10日 / 最終更新日時 : 2018年11月7日 佐藤 典宏 がん情報 【医師が解説】がん代替医療の生存率へあたえるインパクト:標準治療に比べ死亡リスクを2.5倍に増加 最近、手術、抗がん剤、放射線治療などの標準治療を拒否して代替医療(alternative medicine)を選択する有名人の報道をよく目にします。 例えば、アップル社の創始者で元CEOのスティーブ・ジョブズは、2003 […]
2017年9月28日 / 最終更新日時 : 2018年5月15日 佐藤 典宏 がん研究 糖尿病とがんとの関係:高血糖(ブドウ糖)はがん細胞の遊走・浸潤を刺激して転移を促進する 糖尿病は、膵臓がんなどがん発症の危険因子として知られています。また、糖尿病はがんの発症リスクを高めるだけではなく、がんの進行(浸潤や転移)にも深く関わっていることが明らかとなってきました。 実際に、糖尿病や高血糖は、大腸 […]
2017年9月26日 / 最終更新日時 : 2018年5月15日 佐藤 典宏 がん情報 アスピリンによる大腸がんの生存率改善には免疫チェックポイント(PD-L1)が関与 解熱鎮痛剤として有名なアスピリンですが、最近ではがんを予防するだけではなく、がんによる死亡リスクを低下させる効果もあることが話題となっています。 例えば、大腸がんの診断後にアスピリンを常用した患者は、大腸がんによって死亡 […]
2017年9月24日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 がんの予防 がんに効くフルーツ:ブラックベリー(ラズベリー)が免疫力を高める 大腸がん(結腸・直腸がん)の発生や進展(浸潤・転移)には、食事が深く関与していることがわかっています。 例えば、野菜・フルーツなど食物繊維が少なく、肉(とくに加工肉)が多い食事が大腸がんのリスクを高めることが証明されてい […]
2017年9月11日 / 最終更新日時 : 2020年5月22日 佐藤 典宏 がん研究 大腸がんの抗がん剤耐性と再発の新たな原因を発見!恐怖の細菌フソバクテリウムとは? 大腸がんの罹患者および死亡者数は、世界的にも、また日本においても増加しています。 効果の高い抗がん剤や分子標的薬の導入により、大腸がんの予後は改善しつつあります。しかし、なかには抗がん剤が効かなくなる(薬剤耐性あるいは抗 […]
2017年9月9日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 がんの予防 炎症を引き起こす食べ物は免疫力を弱めることで大腸がんリスクを高める:最新の研究報告 これまでの研究により、特定の食べ物(食事のパターン)によって腸に炎症が引き起こされ、大腸がんを発症するリスクが増加することが明らかとなってきました。 例えば、加工肉や赤身肉は大腸がんのリスクを高めることが分かっていますが […]
2017年9月1日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 がん遺伝子検査 消化器がん(胃・大腸・胆道・膵臓がん)を早期に発見する遺伝子マイクロアレイ血液検査とは? がん分子生物学研究の飛躍的な進歩により、様々ながんの遺伝子異常をつかった診断法や治療法が開発・導入されつつあります。 とくに、がんに特異的なマーカーは、がんの早期診断に役立つことより、臨床応用へ向けた研究開発が急ピッチで […]
2017年8月4日 / 最終更新日時 : 2019年6月17日 佐藤 典宏 がん情報 大腸がんの肝転移と肺転移をあきらめない!積極的な手術(外科切除)で治る可能性は? 遠くの臓器に転移を認める、ステージ4の大腸がんの5年生存率は、10~20%であると報告されています。 大腸がんの場合、肝臓や肺に転移することが多く、がん診断と同時に両方の臓器に転移がみつかったり、あるいは肝転移の切除後に […]
2017年7月28日 / 最終更新日時 : 2020年9月4日 佐藤 典宏 免疫力 大腸がん肝転移へのNK細胞およびTリンパ球の浸潤は予後を改善する:免疫力の重要性 人間のからだには、がん細胞を攻撃して排除する免疫監視システムがそなわっています。 このがんに対する免疫の状態が、治療の結果や生存率に影響をおよぼすことは以前から知られてました。一般的に、免疫の機能が活性化されている患者さ […]
2017年7月22日 / 最終更新日時 : 2020年7月30日 佐藤 典宏 乳がん ゴーヤ(ニガウリ、ツルレイシ)の驚くべき抗がん効果:医師による研究報告のまとめ 夏野菜の代表として食卓に登場するゴーヤ(別名、ゴーヤー、ニガウリ、ツルレイシ)ですが、最近がんを抑制する食べ物として注目を集めています。 ゴーヤはウリ科の植物で、ビタミン(特に抗酸化作用が強いビタミンC)、ミネラル(カリ […]
2017年7月15日 / 最終更新日時 : 2022年2月19日 佐藤 典宏 サプリメント フィッシュオイル(EPA/DHA)と抗がん剤の併用にて消化器がん患者の予後改善:日本からの最新報告 近年、大腸がんや膵臓がんをはじめとして消化器がん患者が急増しています。早期がんに対しては、手術を中心とした治療によって根治も可能であり、治療成績(生存率)も比較的良好です。一方で、進行がん患者の予後は依然として厳しい状況 […]
2017年6月28日 / 最終更新日時 : 2019年7月17日 佐藤 典宏 がん研究 お酒(アルコール)が癌細胞の転移を促進する?大腸がん肝転移モデルでの検討 ビールが美味しい季節になってきました。でもがん患者さんにとってアルコールの影響はどうなのでしょうか? 一般的に、アルコールの過剰摂取(大量飲酒)は肝臓がん、食道がん、咽頭がん、膵臓がん、乳がんなど様々ながん発症のリスクを […]
2017年6月22日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 がん自然退縮 がんが自然に治る!?大腸癌の自然退縮(消失)例の報告 がんが自然に小さくなったり消えてしまう、いわゆる「自然退縮(spontaneous regression)」の症例は、世界中から多数報告されており、その頻度はおよそ6~10万人のがん患者に1人といわれています。 しかし、 […]
2017年6月10日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 大腸がん 腸閉塞を合併した大腸がんの生存率は低いのか?日本からの研究報告 先日、「チューリップ」の財津和夫さん(69歳)が腸閉塞と大腸がん(下行結腸がん)と診断されたことがニュースとなりました。 ちなみにステージ(進行度)については告白しておらず、治療経過や余命が気になるところです。 大腸がん […]
2017年6月6日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 がん情報 がん患者さんを襲う緊急事態オンコロジカル・エマージェンシーとは? オンコロジカル・エマージェンシーとは、がん(悪性腫瘍)そのものが原因でおこったり、がんの治療の結果、命をおびやかす急性の病態のことをいいます。 なかには死亡につながる重篤なものが含まれるため、これらの初期症状に気付き、で […]
2017年4月27日 / 最終更新日時 : 2020年7月14日 佐藤 典宏 がんの予防 サプリメント(マルチビタミン)が遺伝性の大腸がんを防ぐ:研究報告 「サプリメントはがんの予防や治療に有効か?」については、一定の見解は得られていません。 特に「ビタミンのサプリメントはがん予防に有効か?」については多くの疫学研究で調査されていますが、一定の効果があるとするものや、効果が […]
2017年4月21日 / 最終更新日時 : 2020年12月7日 佐藤 典宏 がん研究 プロバイオティクスでがん治療:乳酸菌由来の新規抗がん物質フェリクロームとは? プロバイオティクスとは、乳酸菌やビフィズス菌など、腸内フローラ(腸内細菌叢)のバランスを改善し、人体に有益な作用をもたらす生きた微生物(いわゆる善玉菌)のことです。 最近、プロバイオティクスには、整腸作用はもちろんのこと […]
2017年4月9日 / 最終更新日時 : 2019年10月19日 佐藤 典宏 がんの予防 がんに効く野菜「にんにく」の発癌を抑える作用 にんにくが体によいことはよく知られていますが、消化器がんなどの悪性腫瘍の予防にも効果があるといわれています。 事実、アメリカの国立がん研究所で1990年にまとめた「デザイナーフーズ(がんの予防に効果のある食品(主に野菜や […]