2021年10月20日 / 最終更新日時 : 2021年10月20日 佐藤 典宏 お知らせ 【ご報告】プレハビリテーション動画・ガイドブックできました! ご存じのように、新型コロナウイルスの感染拡大によって、多くのがん患者さんの手術や治療が中止あるいは延期となりしました。 当院(産業医科大学病院)でも、入院や手術症例数を制限せざるを得ない状況が続いたため、がん患者さんの手 […]
2021年2月3日 / 最終更新日時 : 2021年2月3日 佐藤 典宏 お知らせ クラウドファンディング「手術待ちを準備期間へ」ご支援のお願い このたび、2月3日より「手術待ちを、準備期間へ」というタイトルのプロジェクトで、クラウドファンディングに挑戦します。 このプロジェクトは、がんの手術を控えた患者さんへの「手術前から自分で始められる準備」について知っていた […]
2020年11月19日 / 最終更新日時 : 2020年11月19日 佐藤 典宏 がん患者の家族 がんの手術・治療を控えた患者さんのご家族へのアドバイス がんは、患者さんだけでなく、家族をふくめ、まわりの人にも大きな影響を与えます。 とくに、配偶者・パートナーや親ががんになった場合、患者さんと同じように、あるいはそれ以上に、色々な悩みや問題を抱えることになります。 「がん […]
2020年1月16日 / 最終更新日時 : 2020年1月16日 佐藤 典宏 大腸がん がん手術前の運動によって生存率が改善:プレハビリテーションの重要性 がん患者さんの高齢化にともない、体力(持久力、筋力)が低下している患者さんが多くなってきました。 また、一部のがん(とくに消化器がん)では、さまざまな理由によって栄養状態の悪化や筋肉量の低下がみられることがあります。 さ […]
2019年9月27日 / 最終更新日時 : 2019年9月28日 佐藤 典宏 手術 切除不能の膵臓がんに対するコンバージョン手術が予後を改善 膵臓がんの7~8割は、診断された時点で局所進行(まわりの主要な血管へ浸潤)または遠くの臓器やリンパ節への転移のため、切除ができない状態(切除不能膵がん)です。 このような切除不能膵がんに対しては、全身薬物療法(おもに抗が […]
2018年9月20日 / 最終更新日時 : 2019年9月17日 佐藤 典宏 再発・転移 膵臓がん:手術後すぐに再発する人しない人の違いとは?957例の解析より 要約:膵臓がん(膵癌)が手術後1年以内に再発する人は、術前に① 重い持病(併存疾患)があり、② 腫瘍サイズが3cmより大きく、③ 術前の腫瘍マーカー(CA19-9)が高い(>210 U/ml)ことが多かった。 膵臓がんの […]
2018年9月13日 / 最終更新日時 : 2018年9月13日 佐藤 典宏 がん情報 がんの再発はどんな検査で診断するのか?消化器がんの場合 がんの治療で最も問題となるのは、やはり「再発」です。 「再発するか・しないか」によって、がん患者さんの運命が決まるといっても過言ではないでしょう。がんが再発すると治療が難しくなり、完治する可能性は低くなります。 せっかく […]
2018年9月11日 / 最終更新日時 : 2018年9月11日 佐藤 典宏 手術 腹腔鏡手術は開腹手術より危険で死亡リスクが高い?迷っている患者さんへ がん治療の選択肢の一つとして、手術は多くの患者さんに提示されます。 医療の進歩によって手術の安全性は高くなってきました。しかしながら、手術にともなう合併症や死亡リスクをゼロにすることはできません。 近年、急速に普及してき […]
2018年8月28日 / 最終更新日時 : 2018年11月7日 佐藤 典宏 がんの本 がんの治療をうける人にお勧めの本(その1):手術・抗がん剤・放射線治療編 「がんは情報戦」とも言えます。 がんに対する標準治療、最新のがん治療、あるいは治療による副作用の対処法など、知っている人と知らない人では治療の成績(つまり生存期間)が変わってくる可能性があります。 多くの人はインターネッ […]
2018年6月14日 / 最終更新日時 : 2018年12月6日 佐藤 典宏 手術 早期肺がんに対する手術は放射線治療(SBRT)に比べて死亡率が上昇:海外からの報告 早期の非小細胞肺がん(NSCLC:肺腺がん、扁平上皮がん、大細胞がん)に対しては、肺切除手術が標準治療として長く行われてきました。 一方で、高齢の患者さんや、全身状態(とくに肺の機能)が悪くて手術がきびしい患者さんでは、 […]
2018年5月14日 / 最終更新日時 : 2018年11月18日 佐藤 典宏 手術 「ドクターX 」大門未知子のように失敗しない外科医はいるのか? 外科医が登場する映画やドラマはたくさんあるのですが、最近では天才外科医・大門未知子が主人公の「ドクターX」が大ヒットし、話題となりました。 われわれ外科医としては、大門未知子の「私、失敗しないので。」というかっこいい決め […]
2018年2月19日 / 最終更新日時 : 2019年7月14日 佐藤 典宏 がん情報 がん手術までの待ち時間(手術の遅れ)は生存率に影響するのか?:膵臓癌の場合 がんと診断されてから手術までの期間(待ち日数)は、緊急手術をのぞき、およそ1週間から1ヶ月の範囲がほとんどだと思います。 ただ、病院によってかなり差があるのも確かです。私もいろいろな病院に勤めてきましたが、病院の規模や手 […]
2018年2月2日 / 最終更新日時 : 2019年9月9日 佐藤 典宏 QOL(生活の質) がんのバイパス手術とは?どんな癌で何の目的でするの?気になる合併症や予後は? がんの手術には、がんを取り除くための手術(切除手術)だけでなく、がんによる管(くだ)や胃腸のつまりを改善するための手術があります。 これをバイパス手術といいます。 がんのバイパス手術の目的は、がんによる嫌な症状、合併症を […]
2017年11月12日 / 最終更新日時 : 2018年5月15日 佐藤 典宏 手術 肺がんステージ4の治療法:手術による局所治療追加で抗がん剤単独より生存率を大幅に改善 非小細胞肺がん(肺腺がん、肺扁平上皮がん、肺大細胞がん)のステージ4(遠隔転移を認める状態)に対する治療にはさまざまなものがあり、未だに確立されたものはありません。 一般的には、全身化学療法(抗がん剤)が治療の中心となり […]
2017年10月28日 / 最終更新日時 : 2018年5月15日 佐藤 典宏 手術 FOLFIRINOX後のジェムザール+アブラキサンで局所進行切除不能膵臓がんが切除可能に! 膵臓がんは、初期には自覚症状に乏しいことより、多くの場合、診断時にはかなり進行しています。 なかでも、離れた臓器には転移を認めないが、がんが重要な血管に巻きついているために切除ができない状態、いわゆる「局所進行切除不能膵 […]
2017年10月8日 / 最終更新日時 : 2018年5月15日 佐藤 典宏 QOL(生活の質) センチネルリンパ節陽性の乳癌でも腋窩リンパ節郭清は必要ない?10年生存率の比較より 乳がん患者の手術では、これまで長い間、腋窩リンパ節郭清(腋のリンパ節の摘出)が行われてきました。 腋窩リンパ節郭清は局所を制御するよい方法ではありますが、一方で上肢リンパ浮腫(むくみ)、しびれ、上肢の挙上制限など、さまざ […]
2017年9月4日 / 最終更新日時 : 2019年6月25日 佐藤 典宏 手術 膵臓がんの手術:膵体尾部切除後の合併症である膵液瘻(すいえきろう)の危険因子と予防策 膵体尾部切除(尾側膵切除)は、膵臓がんに対する標準術式のひとつですが、合併症が比較的多い手術です。 とくに、膵臓を切った端などから膵液がもれる合併症である膵液瘻(すいえきろう)は、最も頻度が高く、また時として入院期間が長 […]
2017年9月3日 / 最終更新日時 : 2018年11月7日 佐藤 典宏 乳がん 癌の手術をしないという選択肢:手術拒否は乳がん患者の死亡率を2.4倍も高める がん治療には、いろいろな選択肢があります。 医師はエビデンス(医学的根拠)やガイドラインにしたがって、最も治療効果の高い方法を提案するでしょう。しかし、なかには医師のすすめる治療や標準治療を拒否される患者さんもいます。 […]
2017年9月2日 / 最終更新日時 : 2019年7月8日 佐藤 典宏 手術 ステージ4でもあきらめない!切除不能胃がんに対するmDCS療法とコンバージョン手術 胃がんの罹患率は減少しているにもかかわらず、切除不能の進行胃がんによる死亡者数はいまだに多く、世界的にも大きな問題となっています。 しかし最近では、新たな全身化学療法の導入によって、切除不能の胃がんが縮小して切除手術(コ […]
2017年8月31日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 手術 術前化学療法(抗がん剤治療)を受けた膵臓がん患者に術後も抗がん剤が必要か?最新研究結果より 膵臓がんに対しては、手術と化学療法(抗がん剤)や放射線などを組み合わせる集学的治療の重要性が広く認識されるようになってきました。 「切除可能な膵臓がん」や、「ボーダーライン膵臓がん」と呼ばれる切除ができるかどうか微妙 […]
2017年8月4日 / 最終更新日時 : 2019年6月17日 佐藤 典宏 がん情報 大腸がんの肝転移と肺転移をあきらめない!積極的な手術(外科切除)で治る可能性は? 遠くの臓器に転移を認める、ステージ4の大腸がんの5年生存率は、10~20%であると報告されています。 大腸がんの場合、肝臓や肺に転移することが多く、がん診断と同時に両方の臓器に転移がみつかったり、あるいは肝転移の切除後に […]
2017年7月12日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 手術 がん手術後の痛みのコントロールが生存率に影響:膵臓癌に対する切除術でのデータ がんの手術後には、傷の痛みはもちろんですが、手術に関連した様々な部位の痛みをともないます。特に、膵臓がんの手術では、通常、比較的傷が大きな開腹手術になりますので、痛みも強くなる傾向にあります。 麻酔の進歩や痛み止めの開発 […]
2017年6月24日 / 最終更新日時 : 2019年6月29日 佐藤 典宏 手術 膵臓がんステージ4でもあきらめない!抗がん剤によるダウンステージングとは? 膵臓がんは予後が悪い癌の代表格ですが、最大の原因は、診断された時にはすでに転移が認められ、切除ができないほど進行している患者さんが多いためです。 他の臓器などに転移しているステージ4の膵臓がん患者さんの場合、未だに余命( […]
2017年6月20日 / 最終更新日時 : 2019年6月26日 佐藤 典宏 手術 膵臓癌の手術(膵頭十二指腸切除)後の重大な合併症リスク解析:17,564人のデータより 膵臓がんに対する手術の方法はがんの部位によって決まりますが、おもに右側の膵臓を切除する膵頭十二指腸切除術と、左側の膵臓を切除する膵体尾部切除術があります。 このうち膵頭十二指腸切除は、膵臓だけでなく、膵臓につながっている […]
2017年6月10日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 大腸がん 腸閉塞を合併した大腸がんの生存率は低いのか?日本からの研究報告 先日、「チューリップ」の財津和夫さん(69歳)が腸閉塞と大腸がん(下行結腸がん)と診断されたことがニュースとなりました。 ちなみにステージ(進行度)については告白しておらず、治療経過や余命が気になるところです。 大腸がん […]
2017年5月18日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 QOL(生活の質) 膵臓切除後に注意する合併症:糖尿病はどの程度みられるのか? 膵臓のおもな働きとして、外分泌機能と内分泌機能があります。 外分泌機能とは消化液をつくって腸(十二指腸)の中に流す働きです。一方、内分泌機能とはインスリンなどのホルモンを血液の中に流して血糖値を調節する働きです。 膵臓が […]
2017年4月13日 / 最終更新日時 : 2020年1月5日 佐藤 典宏 手術 胃がん患者におけるサルコペニアと術後合併症:術前筋トレのすすめ! 最近、「サルコペニア」という言葉を耳にする機会が増えました。サルコペニアとは、簡単に言うと病的な筋肉量や筋力の低下のことで、がん(特に消化器がん)の患者さんにみられることがあります。 このサルコペニアが重要なのは、術後の […]
2017年4月5日 / 最終更新日時 : 2018年8月27日 佐藤 典宏 がんの本 ステージ4咽頭がんを克服したサバイバーによる体験記「がんの手術をする前に」から学ぶべきこと がんサバイバーの体験記には、多くの学ぶべきことがあります。 進行がんを克服した春名伸司さんと、日本ホリスティック医学協会会長である帯津良一先生の共著「がんの手術をする前に」を読みました。 がんについてその根本的原因に立ち […]
2017年4月2日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 手術 がん患者さん必見!外科医が教える、腕のいい理想的な外科医を見抜く方法 がんの手術が成功するためには、第1に経験豊富で腕のいい外科医に巡り会うことが必要条件となります。特に、複雑で難易度の高い手術であれば、なおさら外科医の経験や技能によって術後合併症や再発率に差がでる可能性があります。 では […]
2017年3月30日 / 最終更新日時 : 2020年12月6日 佐藤 典宏 マインド がんの手術を受けるみなさんへ、プレハビリテーション(予防的リハビリテーション)のすすめ! がんと診断され、手術を控えた多くの患者さんは、不安や心配な気持ちから、何も手に付かない状態でしょう。 実際に手術を終えた患者さんにお話を聞くと、手術の前のことは「ボーッとしていて、何をしていたかほとんど覚えていない」とい […]
2017年3月15日 / 最終更新日時 : 2018年11月20日 佐藤 典宏 がん情報 消化器がんに対する腹腔鏡(ふくくうきょう)手術のメリット、デメリットとは? がんに対する治療の基本は、手術、抗がん剤(化学療法)、放射線治療のいわゆる三大療法ですが、なかでも手術による切除が最も根治性(完全に治癒する可能性)の高い治療法です。 しかし、従来の大きな切開(傷)による開腹手術は、体に […]
2017年3月8日 / 最終更新日時 : 2020年2月12日 佐藤 典宏 大腸がん 術前の予後栄養指数(PNI)が消化器がんの術後合併症と生存期間を決める! みなさんは、がんの手術がうまくいくかどうか(つまり術後合併症や生存期間)を決める上で重要なことは何だと思いますか? がんの手術の成績を決める因子としては、一般的には手術をする側の因子(例えば術者の腕や経験値)がクローズア […]
2016年11月16日 / 最終更新日時 : 2018年11月7日 佐藤 典宏 がん情報 がんの手術を受ける患者さんへ!手術前に必ずしてもらいたい5つのこと がんに対する治療法は日々進歩しています。新しい抗がん剤や放射線治療、さらには免疫治療も開発され、臨床応用されるようになりました。 また、外科の分野では、より安全な手術術式や、患者さんへの負担を軽くする低侵襲手術が次々と開 […]
2016年11月12日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 がん情報 高齢の膵臓がん患者は手術と抗がん剤のどちらを選ぶべきか?研究報告 膵臓がんの患者は年々増えており、日本における死亡者数は2013年には年間3万人を突破しました。 また膵臓がんは高齢者に多く、診断時の平均年齢は70歳以上と報告されています。したがって、日本における加速度的な高齢化にともな […]
2016年11月6日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 がん情報 膵臓がんを生き抜くために!現時点でベストの治療法は? 膵臓がんは進行した状態で診断されることが多く、治療成績はがんの中でも最悪といわれています。 がんの治療では、まずは5年生存を目指すわけですが、日本における最新の統計データでも、5年生存率は10%以下でした。 しかし、色々 […]