2017年8月31日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 手術 術前化学療法(抗がん剤治療)を受けた膵臓がん患者に術後も抗がん剤が必要か?最新研究結果より 膵臓がんに対しては、手術と化学療法(抗がん剤)や放射線などを組み合わせる集学的治療の重要性が広く認識されるようになってきました。 「切除可能な膵臓がん」や、「ボーダーライン膵臓がん」と呼ばれる切除ができるかどうか微妙 […]
2017年8月30日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 乳がん 緑茶とブロッコリースプラウトで乳がんを撃退!カテキンとスルフォラファンの併用効果 野菜や果物などの植物が持つ化学成分(ファイトケミカル)には、がんの予防や増殖抑制効果があることが研究の結果であきらかとなっています。 例えば、緑茶のカテキン(エピガロカテキン 3-ガラート、EGCG)、ブロッコリースプラ […]
2017年8月28日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 QOL(生活の質) 食欲不振に悩んでいるがん患者さんへ!食欲を高める効果が期待できる薬5種 食欲不振は、多くのがん患者さんが経験する一般的な症状であり、長期(慢性的)に続く場合には栄養失調、体重減少やカヘキシアなど重大な合併症を引き起こす可能性もあります。 がん患者にみられる食欲不振の原因としては、消化管(胃や […]
2017年8月25日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 がん自然退縮 乳がんの自然退縮(治癒)はあるのか?日本からの症例報告 乳がんは、女性がかかる割合(罹患率)がトップのがんであり、その罹患率は世界的に増加傾向にあります。2014年には日本における乳がんの年間死亡者数は1.3万人を超えました。 近年の新たな抗がん剤や分子標的薬の登場により、乳 […]
2017年8月19日 / 最終更新日時 : 2018年11月7日 佐藤 典宏 乳がん トリプルネガティブ乳がんにイパタセルチブ+パクリタキセル併用が有効:第2相臨床試験 トリプルネガティブ乳がんは比較的若い女性に多く、エストロゲン、プロゲステロン、およびHER2(ハーツー)がすべて陰性の(発現していない)予後不良のがんです。 局所進行や転移をともなった状態で見つかることも多く、他のタイプ […]
2017年8月10日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 サプリメント がん患者はなぜ痩せるのか?体重を維持・増加させるためにできること5つ がんになると、(浮腫や腹水がたまって体重が増える患者さんを除いて)ほとんどの患者さんでは体重が減ります。 進行がんでは特に体重減少がひどく、短期間で5キロ程度やせることもしばしばです。がんで亡くなる直前の芸能人の激やせが […]
2017年8月7日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 免疫治療 オプジーボ(ニボルマブ)が抗がん剤に抵抗性の食道癌に有効:日本からの第2相試験 近年、日本における食道癌の罹患数は増加傾向にあり、2012年には2万人を超えました。芸能人のなかにも、食道癌で治療を受けたり、亡くなった方が多数いらっしゃいます(例えば、桑田佳祐さん、やしきたかじんさん、立川談志さん、淡 […]
2017年8月4日 / 最終更新日時 : 2019年6月17日 佐藤 典宏 がん情報 大腸がんの肝転移と肺転移をあきらめない!積極的な手術(外科切除)で治る可能性は? 遠くの臓器に転移を認める、ステージ4の大腸がんの5年生存率は、10~20%であると報告されています。 大腸がんの場合、肝臓や肺に転移することが多く、がん診断と同時に両方の臓器に転移がみつかったり、あるいは肝転移の切除後に […]
2017年8月2日 / 最終更新日時 : 2024年10月7日 佐藤 典宏 がんの予防 ガンに効く野菜10種!癌の予防、がん患者さんの食事療法・再発防止に医師おすすめの野菜 がん患者さんに最もすすめる食べ物といえば、野菜でしょう。 野菜には、食物繊維、ビタミン、カロテノイド、ポリフェノールをはじめ、がん患者さんに必要な栄養素が豊富に含まれています。 一般的に、野菜を多く食べる人は、がんの再発 […]
2017年8月1日 / 最終更新日時 : 2018年8月27日 佐藤 典宏 がんの本 「どんなガンでも、自分で治せる!」から学ぶ、がんを自然治癒へ導く方法とは? 「ガンは治る。再発・転移はもちろん、医師がさじを投げた末期ガンも、やはり治る。今が、たとえどんなに絶望的であろうとも、ガンは、自分で治せる。」 再発性の腎臓がんを克服したがんサバイバーで、NPO法人「ガンの患者学研究所」 […]
2017年7月30日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 がん自然退縮 転移を伴う進行性の肝臓癌(肝細胞がん)の自然退縮例:その頻度は? 我が国における肝臓がん(肝細胞がん)死亡者数は徐々に減少しつつあるものの、年間におよそ2万8千人もの人が死亡しています。 また、多くの肝細胞がん患者は進行した状態で発見されるため、根治することが難しく、分子標的薬のソラフ […]
2017年7月28日 / 最終更新日時 : 2020年9月4日 佐藤 典宏 免疫力 大腸がん肝転移へのNK細胞およびTリンパ球の浸潤は予後を改善する:免疫力の重要性 人間のからだには、がん細胞を攻撃して排除する免疫監視システムがそなわっています。 このがんに対する免疫の状態が、治療の結果や生存率に影響をおよぼすことは以前から知られてました。一般的に、免疫の機能が活性化されている患者さ […]
2017年7月23日 / 最終更新日時 : 2019年5月31日 佐藤 典宏 QOL(生活の質) 進行がんに伴うカヘキシア(悪液質)に効果が期待される栄養素・サプリメント5つ 進行がん患者にみられるカヘキシア(悪液質)とは、骨格筋の持続性の喪失を特徴とした栄養障害であり、食事がとれなくなることに加え、癌による代謝の異常や全身の炎症が原因と考えられています。 カヘキシアはがん患者のQOLを著しく […]
2017年7月22日 / 最終更新日時 : 2020年7月30日 佐藤 典宏 乳がん ゴーヤ(ニガウリ、ツルレイシ)の驚くべき抗がん効果:医師による研究報告のまとめ 夏野菜の代表として食卓に登場するゴーヤ(別名、ゴーヤー、ニガウリ、ツルレイシ)ですが、最近がんを抑制する食べ物として注目を集めています。 ゴーヤはウリ科の植物で、ビタミン(特に抗酸化作用が強いビタミンC)、ミネラル(カリ […]
2017年7月20日 / 最終更新日時 : 2018年11月7日 佐藤 典宏 子宮・卵巣がん トマトを食べましょう!リコピンが卵巣がんの増殖と転移を抑制 昔からトマトはからだにいい食べ物と言われてきました。 トマトには強い抗酸化作用をもつリコピンというカロテノイド(自然に存在する色素)が含まれており、美肌効果、老化防止(アンチエイジング)にくわえ、様々な生活習慣病の予防に […]
2017年7月15日 / 最終更新日時 : 2022年2月19日 佐藤 典宏 サプリメント フィッシュオイル(EPA/DHA)と抗がん剤の併用にて消化器がん患者の予後改善:日本からの最新報告 近年、大腸がんや膵臓がんをはじめとして消化器がん患者が急増しています。早期がんに対しては、手術を中心とした治療によって根治も可能であり、治療成績(生存率)も比較的良好です。一方で、進行がん患者の予後は依然として厳しい状況 […]
2017年7月13日 / 最終更新日時 : 2020年3月14日 佐藤 典宏 副作用 食欲不振のがん患者さんにおすすめ:タンパク質(必須アミノ酸)をしっかりとれる食べ物5つ がん患者さんは、いろいろな症状や治療の副作用などで食欲がないことが多いと思います。特に抗がん剤治療中は、ほとんどの人が食欲不振におちいるため、食事のメニューに困ります。 このような場合、おかゆやめん類(うどん、そうめん) […]
2017年7月12日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 手術 がん手術後の痛みのコントロールが生存率に影響:膵臓癌に対する切除術でのデータ がんの手術後には、傷の痛みはもちろんですが、手術に関連した様々な部位の痛みをともないます。特に、膵臓がんの手術では、通常、比較的傷が大きな開腹手術になりますので、痛みも強くなる傾向にあります。 麻酔の進歩や痛み止めの開発 […]
2017年7月6日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 がん研究 遺伝子異常(ミスマッチ修復機構欠損)により抗PD-1抗体(ペンブロリズマブ)が効く癌を予測 手術、抗がん剤、放射線に次いで第4の標準治療として注目されている免疫チェックポイント阻害剤(オプジーボやキイトルーダなど)ですが、一部の患者にしか効果がみられないこと、予期せぬ副作用、および医療費の高騰などの問題も抱えて […]
2017年7月3日 / 最終更新日時 : 2020年8月12日 佐藤 典宏 がん情報 何故がん患者さんは死ぬのか?がん末期の状況と実際の死因を医師が解説 がんが進行すると、最終的には命を落とすことになります。しかし、何故がん患者さんは死ぬのでしょうか?直接的な死因は何なのでしょうか? 今回は、がん患者さんはいつ、どのようにして命を落とすのかについて考察します。 がんで死亡 […]
2017年6月30日 / 最終更新日時 : 2018年11月29日 佐藤 典宏 マインド 「がんと闘う」よりも「前向きに生きる」すすめ:「がんが自然に治る生き方」より ニュースなどで「がん闘病(とうびょう)」という言葉をよく耳にするように、「がんとは闘うもの」という先入観があります。 一生懸命がんと闘い、治療が上手くいったら「がんに勝った」、逆に治療が上手くいかず不幸な結末を迎えたら「 […]
2017年6月28日 / 最終更新日時 : 2019年7月17日 佐藤 典宏 がん研究 お酒(アルコール)が癌細胞の転移を促進する?大腸がん肝転移モデルでの検討 ビールが美味しい季節になってきました。でもがん患者さんにとってアルコールの影響はどうなのでしょうか? 一般的に、アルコールの過剰摂取(大量飲酒)は肝臓がん、食道がん、咽頭がん、膵臓がん、乳がんなど様々ながん発症のリスクを […]
2017年6月27日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 がん研究 ケトン食は癌に効果があるのか?動物実験における抗がん作用のエビデンス ケトン食(ケトジェニックダイエット)は、炭水化物(糖質)の摂取量を極端に減らし、脂質を増やすことで、ケトン体がエネルギー源として使われる状態に誘導する食事療法のことです。 ケトン食は、難治性てんかんの治療法として実際にお […]
2017年6月24日 / 最終更新日時 : 2019年6月29日 佐藤 典宏 手術 膵臓がんステージ4でもあきらめない!抗がん剤によるダウンステージングとは? 膵臓がんは予後が悪い癌の代表格ですが、最大の原因は、診断された時にはすでに転移が認められ、切除ができないほど進行している患者さんが多いためです。 他の臓器などに転移しているステージ4の膵臓がん患者さんの場合、未だに余命( […]
2017年6月22日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 がん自然退縮 がんが自然に治る!?大腸癌の自然退縮(消失)例の報告 がんが自然に小さくなったり消えてしまう、いわゆる「自然退縮(spontaneous regression)」の症例は、世界中から多数報告されており、その頻度はおよそ6~10万人のがん患者に1人といわれています。 しかし、 […]
2017年6月20日 / 最終更新日時 : 2019年6月26日 佐藤 典宏 手術 膵臓癌の手術(膵頭十二指腸切除)後の重大な合併症リスク解析:17,564人のデータより 膵臓がんに対する手術の方法はがんの部位によって決まりますが、おもに右側の膵臓を切除する膵頭十二指腸切除術と、左側の膵臓を切除する膵体尾部切除術があります。 このうち膵頭十二指腸切除は、膵臓だけでなく、膵臓につながっている […]
2017年6月19日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 QOL(生活の質) がん患者(がんサバイバー)さんにスポーツジムをすすめる理由5つ がん患者さん/がんサバイバーの方にとって、運動(有酸素運動+レジスタンス運動)が重要であることは以前にも述べました。 多くの研究により、適度な運動が乳がん、大腸がん、前立腺がん、卵巣がんなど、様々ながん患者の再発リスクを […]
2017年6月15日 / 最終更新日時 : 2019年6月15日 佐藤 典宏 乳がん 【医師が解説】乳がん骨転移の余命(生存期間)は?研究報告より がんが進行すると、他のいろいろな部位や臓器に転移をおこします。このうち、骨に転移することを骨転移といいます。 骨転移は乳がん患者さんに比較的多いとされ、一般的に予後が悪いといわれています。ただ最近では転移性の乳がんに対す […]
2017年6月13日 / 最終更新日時 : 2019年6月7日 佐藤 典宏 がん情報 オラパリブは転移性乳がん(BRCA遺伝子変異陽性)の生存率を改善 転移を認める乳がんに対する治療には限界があり、新たな治療薬の開発・導入に期待が集まっています。 オラパリブ(アストラゼネカ)は新しい経口分子標的薬であり、DNAの修復酵素であるPARP(ポリADP-リボースポリメラーゼ) […]
2017年6月12日 / 最終更新日時 : 2020年8月6日 佐藤 典宏 がん情報 腫瘍マーカーの種類とがんの診断・治療・経過観察における役割について 腫瘍マーカーとは、ごく簡単にいうと、血液中の特殊なタンパク質などの濃度で、がんの存在や広がり(あるいは再発)などが予測できる検査のことです。がんの種類によってAFP、CEA、CA19-9、CA125、SCC、PSAなどい […]
2017年6月10日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 大腸がん 腸閉塞を合併した大腸がんの生存率は低いのか?日本からの研究報告 先日、「チューリップ」の財津和夫さん(69歳)が腸閉塞と大腸がん(下行結腸がん)と診断されたことがニュースとなりました。 ちなみにステージ(進行度)については告白しておらず、治療経過や余命が気になるところです。 大腸がん […]
2017年6月9日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 副作用 【医師が解説】抗がん剤治療(化学療法)にまつわる誤解 がん患者さんに「抗がん剤治療」についてお話しをすると、いろいろと誤解があることがわかります。なかには詳しい話をする前に、「副作用がでる毒薬を体に入れたくない」と拒絶反応を示す患者さんもいらっしゃいます。 これはテレビなど […]
2017年6月6日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 がん情報 がん患者さんを襲う緊急事態オンコロジカル・エマージェンシーとは? オンコロジカル・エマージェンシーとは、がん(悪性腫瘍)そのものが原因でおこったり、がんの治療の結果、命をおびやかす急性の病態のことをいいます。 なかには死亡につながる重篤なものが含まれるため、これらの初期症状に気付き、で […]
2017年6月2日 / 最終更新日時 : 2020年10月28日 佐藤 典宏 QOL(生活の質) 抗がん剤の副作用対策:吐き気・嘔吐を抑えるために自分でできる非薬物療法 がんの治療を受けている多くの患者さんが経験する吐き気・嘔吐。 原因が様々なことから、治療することが難しい場合もあります。 特に、抗がん剤治療中の吐き気・嘔吐は睡眠や食事など日常生活に悪影響をおよぼし、生活の質を低下し、治 […]
2017年5月31日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 抗癌剤・分子標的薬 膵臓がんに対する新たな治療戦略:画期的新薬CPI-613とmFOLFIRINOX併用の第1相試験 転移をみとめる進行膵臓がんに対しては、かつてはジェムザールやフルオロウラシル(5-FU)しか有効な治療がありませんでした。最近、ようやくジャムザール+アブラキサンやFOLFIRIONOX(オキサリプラチン、ロイコボリン、 […]