2017年9月7日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 乳がん 乳がん脳転移の余命は?分子標的薬の登場によりHER2陽性乳がん脳転移の生存期間が延長 乳がんの脳転移は全体の10~15%程度にみられ、とくにHER2(ハーツー)陽性およびトリプルネガティブの転移性乳がん患者に多いといわれています。 転移をともなうHER2陽性乳がんの患者のうち、およそ3分の1は最終的に脳へ […]
2017年9月2日 / 最終更新日時 : 2019年7月8日 佐藤 典宏 手術 ステージ4でもあきらめない!切除不能胃がんに対するmDCS療法とコンバージョン手術 胃がんの罹患率は減少しているにもかかわらず、切除不能の進行胃がんによる死亡者数はいまだに多く、世界的にも大きな問題となっています。 しかし最近では、新たな全身化学療法の導入によって、切除不能の胃がんが縮小して切除手術(コ […]
2017年8月19日 / 最終更新日時 : 2018年11月7日 佐藤 典宏 乳がん トリプルネガティブ乳がんにイパタセルチブ+パクリタキセル併用が有効:第2相臨床試験 トリプルネガティブ乳がんは比較的若い女性に多く、エストロゲン、プロゲステロン、およびHER2(ハーツー)がすべて陰性の(発現していない)予後不良のがんです。 局所進行や転移をともなった状態で見つかることも多く、他のタイプ […]
2017年7月15日 / 最終更新日時 : 2022年2月19日 佐藤 典宏 サプリメント フィッシュオイル(EPA/DHA)と抗がん剤の併用にて消化器がん患者の予後改善:日本からの最新報告 近年、大腸がんや膵臓がんをはじめとして消化器がん患者が急増しています。早期がんに対しては、手術を中心とした治療によって根治も可能であり、治療成績(生存率)も比較的良好です。一方で、進行がん患者の予後は依然として厳しい状況 […]
2017年7月13日 / 最終更新日時 : 2020年3月14日 佐藤 典宏 副作用 食欲不振のがん患者さんにおすすめ:タンパク質(必須アミノ酸)をしっかりとれる食べ物5つ がん患者さんは、いろいろな症状や治療の副作用などで食欲がないことが多いと思います。特に抗がん剤治療中は、ほとんどの人が食欲不振におちいるため、食事のメニューに困ります。 このような場合、おかゆやめん類(うどん、そうめん) […]
2017年6月24日 / 最終更新日時 : 2019年6月29日 佐藤 典宏 手術 膵臓がんステージ4でもあきらめない!抗がん剤によるダウンステージングとは? 膵臓がんは予後が悪い癌の代表格ですが、最大の原因は、診断された時にはすでに転移が認められ、切除ができないほど進行している患者さんが多いためです。 他の臓器などに転移しているステージ4の膵臓がん患者さんの場合、未だに余命( […]
2017年6月13日 / 最終更新日時 : 2019年6月7日 佐藤 典宏 がん情報 オラパリブは転移性乳がん(BRCA遺伝子変異陽性)の生存率を改善 転移を認める乳がんに対する治療には限界があり、新たな治療薬の開発・導入に期待が集まっています。 オラパリブ(アストラゼネカ)は新しい経口分子標的薬であり、DNAの修復酵素であるPARP(ポリADP-リボースポリメラーゼ) […]
2017年6月9日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 副作用 【医師が解説】抗がん剤治療(化学療法)にまつわる誤解 がん患者さんに「抗がん剤治療」についてお話しをすると、いろいろと誤解があることがわかります。なかには詳しい話をする前に、「副作用がでる毒薬を体に入れたくない」と拒絶反応を示す患者さんもいらっしゃいます。 これはテレビなど […]
2017年6月6日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 がん情報 がん患者さんを襲う緊急事態オンコロジカル・エマージェンシーとは? オンコロジカル・エマージェンシーとは、がん(悪性腫瘍)そのものが原因でおこったり、がんの治療の結果、命をおびやかす急性の病態のことをいいます。 なかには死亡につながる重篤なものが含まれるため、これらの初期症状に気付き、で […]
2017年6月2日 / 最終更新日時 : 2020年10月28日 佐藤 典宏 QOL(生活の質) 抗がん剤の副作用対策:吐き気・嘔吐を抑えるために自分でできる非薬物療法 がんの治療を受けている多くの患者さんが経験する吐き気・嘔吐。 原因が様々なことから、治療することが難しい場合もあります。 特に、抗がん剤治療中の吐き気・嘔吐は睡眠や食事など日常生活に悪影響をおよぼし、生活の質を低下し、治 […]
2017年5月31日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 抗癌剤・分子標的薬 膵臓がんに対する新たな治療戦略:画期的新薬CPI-613とmFOLFIRINOX併用の第1相試験 転移をみとめる進行膵臓がんに対しては、かつてはジェムザールやフルオロウラシル(5-FU)しか有効な治療がありませんでした。最近、ようやくジャムザール+アブラキサンやFOLFIRIONOX(オキサリプラチン、ロイコボリン、 […]
2017年5月29日 / 最終更新日時 : 2019年6月15日 佐藤 典宏 副作用 抗がん剤治療中の急な発熱の原因は?発熱性好中球減少症(FN)について 抗がん剤治療の一般的な副作用として、骨髄抑制(こつずいよくせい)があります。これは、骨髄の血液をつくる働きが低下している状態で、赤血球、白血球、および血小板の数が減少します。 このうち、白血球、なかでもその60~70%を […]
2017年5月10日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 がん情報 膵臓がんに対するゲムシタビン(ジェムザール)とS-1(ティーエスワン)の併用療法の効果 切除手術ができない転移性膵臓がんや局所進行膵臓がんに対しては、抗がん剤治療が中心となります。長らくゲムシタビン(ジェムザール)の単独投与が行われていましたが、生存期間は1年未満のままでした。 最近ではいくつかの新しい抗が […]
2017年5月2日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 副作用 抗がん剤(ジェムザール)による早期の好中球減少は予後良好のサイン?膵臓がんでの検討 膵臓がんは早期発見が難しく、およそ8割は診断時に切除ができないほど進行しています(切除不能膵臓がん)。 切除不能膵臓がんに対しては、標準治療としてゲムシタビン(ジェムザール)を主体とした抗がん剤治療が行われていますが、そ […]
2017年3月27日 / 最終更新日時 : 2019年8月20日 佐藤 典宏 がん情報 【医師が解説】新しい抗がん剤、分子標的治療薬ってどんなくすり?その効果は? がんの治療は日々進歩しています。 特に、ここ数十年でがんの分子レベルでの異常(タンパク質や遺伝子の変化)についての研究は飛躍的に進歩しました。そして、がん細胞に特異的にみられる分子異常を標的とした新しい抗がん剤が開発され […]
2017年2月25日 / 最終更新日時 : 2018年11月7日 佐藤 典宏 がん情報 術前化学療法(GS療法)がボーダーライン膵臓がんの生存期間を延長:日本からの報告 膵臓がんは、たとえ切除手術ができたとしても、再発・転移することが非常に多い難治がんです。特にがんが重要な血管に接していて、切除ができるかどうか微妙な場合(ボーダーライン膵臓がんといいます)には、手術をしてもがんが残ったり […]
2017年1月11日 / 最終更新日時 : 2019年6月27日 佐藤 典宏 がん情報 膵臓がん腹膜転移に対する新たな治療戦略(パクリタキセル+S1):日本からの研究結果 膵臓がんは非常に予後の悪い癌であり、5年生存率は依然として10%以下です。特に、膵臓がんは診断時にすでに転移していることが多く、外科的に切除ができないことが最大の問題となります。 膵臓がんの転移にはいろいろなパターンがあ […]
2016年12月20日 / 最終更新日時 : 2019年6月29日 佐藤 典宏 がん情報 膵臓がんに新しい分子標的薬レファメチニブ(Refametinib)の効果期待:第I/II相臨床試験 膵臓がんはきわめて予後が悪い難治がんであり、転移を認める進行膵臓がんの平均の生存期間は未だに6~8ヶ月程度です。一刻も早く効果の高い抗がん剤の開発が必要です。 膵臓がんでは90%以上にKRAS遺伝子の変異がみられ、MAP […]
2016年12月6日 / 最終更新日時 : 2019年12月2日 佐藤 典宏 がん情報 再発卵巣がん治療の革命?新規PARP阻害剤ニラパリブが生存期間を大きく延長 卵巣がんは初期症状が非常に乏しいため、患者の約80%がステージ3以上の進行がんの状態で発見されます。 切除可能な早期の卵巣がんの治療成績は良好ですが、再発・転移した卵巣がんの治療成績は決して満足できるものではありません。 […]
2016年11月28日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 がん情報 HER2(ハーツー)陰性進行乳がんに新たな治療薬Ribociclib(リボシクリブ)の有効性証明 進行乳がんの治療成績はいまだ満足のいくものではなく、転移・再発乳がんは切除可能な局所再発を除いて治癒は極めて困難であり、化学療法後の10年生存率はわずか5%です。 乳がん患者さんのうち、治療標的となるHER2(ハーツー) […]
2016年11月23日 / 最終更新日時 : 2019年7月17日 佐藤 典宏 がん情報 局所進行膵臓がんに対する重粒子線(放射線)+抗がん剤(ゲムシタビン)治療の効果は? 膵臓がんは症状がでにくいことより、多くの患者さんでは進行した状態で発見されます。 切除が困難な局所進行膵臓がんの場合、一般的には抗がん剤や放射線(X線)治療が行われていますが、治療に抵抗性を示す(治療が効かなくなる)こと […]
2016年11月20日 / 最終更新日時 : 2018年11月7日 佐藤 典宏 がん情報 トリプルネガティブ乳がんに新しい治療法:ベリパリブ+カルボプラチン 乳がんは、遺伝的および臨床的に不均一であることより、個々の症例に最も適した治療法をみつけることは困難になっています。 特に、エストロゲン、プロゲステロン、HER2(ハーツー)受容体がいずれも陰性であるトリプルネガティブ乳 […]
2016年11月12日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 がん情報 高齢の膵臓がん患者は手術と抗がん剤のどちらを選ぶべきか?研究報告 膵臓がんの患者は年々増えており、日本における死亡者数は2013年には年間3万人を突破しました。 また膵臓がんは高齢者に多く、診断時の平均年齢は70歳以上と報告されています。したがって、日本における加速度的な高齢化にともな […]
2016年11月11日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 がん情報 経口分子標的薬パルボシクリブ、進行乳がん治療薬として国内承認申請 日本における乳がんの年間罹患数は約7.4万人で、女性の部位別罹患数として第一位です。また2014年には乳がんの年間死亡者数は1.3万人を超えました。 がんが診断された時にすでに転移がある場合、5年生存率は26.3%と予後 […]
2016年11月6日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 がん情報 膵臓がんを生き抜くために!現時点でベストの治療法は? 膵臓がんは進行した状態で診断されることが多く、治療成績はがんの中でも最悪といわれています。 がんの治療では、まずは5年生存を目指すわけですが、日本における最新の統計データでも、5年生存率は10%以下でした。 しかし、色々 […]