2017年10月18日 / 最終更新日時 : 2019年7月15日 佐藤 典宏 サプリメント タマネギの抗がん成分「ケルセチン」が膵臓がんの悪性化(増殖・浸潤・転移)を阻止! 野菜や果物など植物中に存在する天然の化学物質(ファイトケミカル)には、がんを予防したり進行を抑える作用をもつものがあります。 中でもタマネギに多く含まれるケルセチン(ポリフェノールの一種)は、強力な抗がん作用をもつことが […]
2017年10月6日 / 最終更新日時 : 2018年5月15日 佐藤 典宏 がん情報 アドレナリンが膵臓がんの悪性度を高める!心配や不安・ストレスによるがん進行の理由 がん患者さんの多くは心配や不安といった心理的(精神的)苦痛を感じています。 最近の報告によると、この心理的苦痛が強いほど、がん患者の生存期間(余命)が短くなるということが明らかになりました。 でも、どうして心理的苦痛がが […]
2017年10月3日 / 最終更新日時 : 2019年9月3日 佐藤 典宏 がんの予防 膵臓がんに効く可能性がある一般の薬5つ:アスピリン、メトホルミン、スタチン、β-ブロッカー、ビスフォスフォネート 手術手技の向上や強力な抗がん剤の導入にもかかわらず、膵臓がんの5年生存率は10%未満であり、消化器がんの中で最も予後不良ながんです。 新しい抗がん剤・分子標的薬の開発と同時に、一般に処方される薬のなかに、膵臓がんの予防や […]
2017年9月28日 / 最終更新日時 : 2018年5月15日 佐藤 典宏 がん研究 糖尿病とがんとの関係:高血糖(ブドウ糖)はがん細胞の遊走・浸潤を刺激して転移を促進する 糖尿病は、膵臓がんなどがん発症の危険因子として知られています。また、糖尿病はがんの発症リスクを高めるだけではなく、がんの進行(浸潤や転移)にも深く関わっていることが明らかとなってきました。 実際に、糖尿病や高血糖は、大腸 […]
2017年9月20日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 がん研究 膵臓がんにジェムザールが効かない理由は細菌だった?抗生剤で治療効果が高まる可能性 膵臓がんに対する化学療法(抗がん剤治療)の選択肢は増えてきましたが、やはり現在でもゲムシタビン(ジェムザール)をベースとした治療が主体となっています。 たとえば、切除不能の膵臓がんに対しては、ゲムシタビン単独療法、ゲムシ […]
2017年9月17日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 QOL(生活の質) 高齢の切除不能すい臓がん患者に対する治療法選択:抗がん剤治療か支持療法(緩和医療)か? 日本における平均寿命の延長に伴い、高齢の膵臓がん(膵癌)患者が増えてきました。 手術成績の向上や新しい抗がん剤治療の導入などにより、膵臓がん患者の生存率は少しずつですが高まっています。切除不能の膵臓がんに対 […]
2017年9月4日 / 最終更新日時 : 2019年6月25日 佐藤 典宏 手術 膵臓がんの手術:膵体尾部切除後の合併症である膵液瘻(すいえきろう)の危険因子と予防策 膵体尾部切除(尾側膵切除)は、膵臓がんに対する標準術式のひとつですが、合併症が比較的多い手術です。 とくに、膵臓を切った端などから膵液がもれる合併症である膵液瘻(すいえきろう)は、最も頻度が高く、また時として入院期間が長 […]
2017年9月1日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 がん遺伝子検査 消化器がん(胃・大腸・胆道・膵臓がん)を早期に発見する遺伝子マイクロアレイ血液検査とは? がん分子生物学研究の飛躍的な進歩により、様々ながんの遺伝子異常をつかった診断法や治療法が開発・導入されつつあります。 とくに、がんに特異的なマーカーは、がんの早期診断に役立つことより、臨床応用へ向けた研究開発が急ピッチで […]
2017年8月31日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 手術 術前化学療法(抗がん剤治療)を受けた膵臓がん患者に術後も抗がん剤が必要か?最新研究結果より 膵臓がんに対しては、手術と化学療法(抗がん剤)や放射線などを組み合わせる集学的治療の重要性が広く認識されるようになってきました。 「切除可能な膵臓がん」や、「ボーダーライン膵臓がん」と呼ばれる切除ができるかどうか微妙 […]
2017年7月22日 / 最終更新日時 : 2020年7月30日 佐藤 典宏 乳がん ゴーヤ(ニガウリ、ツルレイシ)の驚くべき抗がん効果:医師による研究報告のまとめ 夏野菜の代表として食卓に登場するゴーヤ(別名、ゴーヤー、ニガウリ、ツルレイシ)ですが、最近がんを抑制する食べ物として注目を集めています。 ゴーヤはウリ科の植物で、ビタミン(特に抗酸化作用が強いビタミンC)、ミネラル(カリ […]
2017年7月15日 / 最終更新日時 : 2022年2月19日 佐藤 典宏 サプリメント フィッシュオイル(EPA/DHA)と抗がん剤の併用にて消化器がん患者の予後改善:日本からの最新報告 近年、大腸がんや膵臓がんをはじめとして消化器がん患者が急増しています。早期がんに対しては、手術を中心とした治療によって根治も可能であり、治療成績(生存率)も比較的良好です。一方で、進行がん患者の予後は依然として厳しい状況 […]
2017年7月12日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 手術 がん手術後の痛みのコントロールが生存率に影響:膵臓癌に対する切除術でのデータ がんの手術後には、傷の痛みはもちろんですが、手術に関連した様々な部位の痛みをともないます。特に、膵臓がんの手術では、通常、比較的傷が大きな開腹手術になりますので、痛みも強くなる傾向にあります。 麻酔の進歩や痛み止めの開発 […]
2017年6月27日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 がん研究 ケトン食は癌に効果があるのか?動物実験における抗がん作用のエビデンス ケトン食(ケトジェニックダイエット)は、炭水化物(糖質)の摂取量を極端に減らし、脂質を増やすことで、ケトン体がエネルギー源として使われる状態に誘導する食事療法のことです。 ケトン食は、難治性てんかんの治療法として実際にお […]
2017年6月24日 / 最終更新日時 : 2019年6月29日 佐藤 典宏 手術 膵臓がんステージ4でもあきらめない!抗がん剤によるダウンステージングとは? 膵臓がんは予後が悪い癌の代表格ですが、最大の原因は、診断された時にはすでに転移が認められ、切除ができないほど進行している患者さんが多いためです。 他の臓器などに転移しているステージ4の膵臓がん患者さんの場合、未だに余命( […]
2017年6月20日 / 最終更新日時 : 2019年6月26日 佐藤 典宏 手術 膵臓癌の手術(膵頭十二指腸切除)後の重大な合併症リスク解析:17,564人のデータより 膵臓がんに対する手術の方法はがんの部位によって決まりますが、おもに右側の膵臓を切除する膵頭十二指腸切除術と、左側の膵臓を切除する膵体尾部切除術があります。 このうち膵頭十二指腸切除は、膵臓だけでなく、膵臓につながっている […]
2017年5月31日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 抗癌剤・分子標的薬 膵臓がんに対する新たな治療戦略:画期的新薬CPI-613とmFOLFIRINOX併用の第1相試験 転移をみとめる進行膵臓がんに対しては、かつてはジェムザールやフルオロウラシル(5-FU)しか有効な治療がありませんでした。最近、ようやくジャムザール+アブラキサンやFOLFIRIONOX(オキサリプラチン、ロイコボリン、 […]
2017年5月20日 / 最終更新日時 : 2018年11月7日 佐藤 典宏 がん研究 ヒアルロン酸産生をブロックする薬(4-MU/ヒメクロモン)のがん治療における可能性 ヒアルロン酸とがん治療に関連した非常に興味深い研究報告があります。 前にも述べましたが、多くのがんではヒアルロン酸が異常に多くなっており、一部でがんの進行(増殖や転移)を促進していることがわかっています(下記参照)。 ヒ […]
2017年5月18日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 QOL(生活の質) 膵臓切除後に注意する合併症:糖尿病はどの程度みられるのか? 膵臓のおもな働きとして、外分泌機能と内分泌機能があります。 外分泌機能とは消化液をつくって腸(十二指腸)の中に流す働きです。一方、内分泌機能とはインスリンなどのホルモンを血液の中に流して血糖値を調節する働きです。 膵臓が […]
2017年5月10日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 がん情報 膵臓がんに対するゲムシタビン(ジェムザール)とS-1(ティーエスワン)の併用療法の効果 切除手術ができない転移性膵臓がんや局所進行膵臓がんに対しては、抗がん剤治療が中心となります。長らくゲムシタビン(ジェムザール)の単独投与が行われていましたが、生存期間は1年未満のままでした。 最近ではいくつかの新しい抗が […]
2017年5月2日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 副作用 抗がん剤(ジェムザール)による早期の好中球減少は予後良好のサイン?膵臓がんでの検討 膵臓がんは早期発見が難しく、およそ8割は診断時に切除ができないほど進行しています(切除不能膵臓がん)。 切除不能膵臓がんに対しては、標準治療としてゲムシタビン(ジェムザール)を主体とした抗がん剤治療が行われていますが、そ […]
2017年4月14日 / 最終更新日時 : 2018年8月9日 佐藤 典宏 がん情報 無症状の膵臓がんは予後がいいのか?研究報告と尾道方式がもたらした重要なヒント 膵臓がんは、早期には症状が乏しいことより、多くの患者さんは切除不能の進行した状態で診断されます。 ただ最近では、症状のない段階で膵臓がんと診断される患者さんが増えているように思います。これは、1つには膵臓がんの危険因子( […]
2017年4月6日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 膵臓がん 転移性膵臓がんの長期生存例:オリゴメタ治療後12年無再発の症例報告 一般的に、遠くの臓器に転移を認める膵臓がん(転移性膵臓がん)の予後はきびしく、多くの報告では5年生存率は1%未満とされています。 しかしながら、「転移性膵臓がんは絶対に治らない」訳ではありません。 実際に、私を含めて多く […]
2017年4月1日 / 最終更新日時 : 2018年11月7日 佐藤 典宏 がん情報 たばこの喫煙は膵臓がんの死亡率上昇と関連:大規模前向き研究から 受動喫煙防止策により、飲食店などでの全面禁煙化がすすんでますね。たばこの健康被害は甚大ですから、国民の健康にとっては喜ばしいことです。私も以前たばこを吸ってましたが、もうやめて20年くらいになります。 さて、喫煙は膵臓が […]
2017年3月23日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 がん情報 膵臓がんの肺への転移は比較的予後がいい?オリゴメタ(少数転移)の可能性 膵臓がんが血流にのって遠隔転移(遠くの臓器への転移)をおこした場合、一般的には全身に広がった末期がん(あるいは終末期)とみなされ、場合によっては緩和医療のみで抗がん剤や手術など積極的な治療は行わないこともあります。 膵臓 […]
2017年3月18日 / 最終更新日時 : 2019年8月6日 佐藤 典宏 がんの予防 膵臓がんを疑う症状と危険因子について:早期発見の手がかりとして 膵臓がんの患者は年々増えており、日本における死亡者数は2013年には年間3万人を突破しました。 他のほとんどのがんの治療成績がよくなっている一方で、膵臓がん患者の5年生存率(治療開始から5年後に生存している人の割合)は未 […]
2017年3月8日 / 最終更新日時 : 2020年2月12日 佐藤 典宏 大腸がん 術前の予後栄養指数(PNI)が消化器がんの術後合併症と生存期間を決める! みなさんは、がんの手術がうまくいくかどうか(つまり術後合併症や生存期間)を決める上で重要なことは何だと思いますか? がんの手術の成績を決める因子としては、一般的には手術をする側の因子(例えば術者の腕や経験値)がクローズア […]
2017年2月25日 / 最終更新日時 : 2018年11月7日 佐藤 典宏 がん情報 術前化学療法(GS療法)がボーダーライン膵臓がんの生存期間を延長:日本からの報告 膵臓がんは、たとえ切除手術ができたとしても、再発・転移することが非常に多い難治がんです。特にがんが重要な血管に接していて、切除ができるかどうか微妙な場合(ボーダーライン膵臓がんといいます)には、手術をしてもがんが残ったり […]
2017年2月23日 / 最終更新日時 : 2020年3月3日 佐藤 典宏 がんの予防 野菜・果物をとりましょう!食物繊維は膵臓がんのリスクを大幅に低下させる 膵臓がんは非常に予後(治療成績)が悪いがんであり、10年生存率はわずかに5%です。 最近では新しい抗がん剤やレジメン(投与の組み合わせ)の導入により、膵臓がん患者の生存率は少しずつですが改善傾向にあります。今後はさらに予 […]
2017年2月20日 / 最終更新日時 : 2018年11月7日 佐藤 典宏 がん情報 スタチン(高コレステロール血症薬)が膵臓がん患者の死亡率を低下:最新の報告より スタチンとは、高脂血症(高コレステロール血症)の治療薬で、現在では様々な種類が使われています。 このスタチンは、本来のコレステロールを低下させる作用とは別に、がんに対する作用について一躍注目を集めました。 これまでに多く […]
2017年1月21日 / 最終更新日時 : 2017年1月21日 佐藤 典宏 免疫治療 膵臓がんに対する免疫チェックポイント阻害剤の効果を高める新たな戦略:IL-6阻害 がんに対する第4の治療といわれる免疫療法の開発および臨床応用が加速度的にすすんでいます。 なかでも免疫チェックポイント阻害剤は、免疫細胞のブレーキを外すことでがんに対する攻撃力を復活させる画期的ながん免疫治療薬として、期 […]
2017年1月11日 / 最終更新日時 : 2019年6月27日 佐藤 典宏 がん情報 膵臓がん腹膜転移に対する新たな治療戦略(パクリタキセル+S1):日本からの研究結果 膵臓がんは非常に予後の悪い癌であり、5年生存率は依然として10%以下です。特に、膵臓がんは診断時にすでに転移していることが多く、外科的に切除ができないことが最大の問題となります。 膵臓がんの転移にはいろいろなパターンがあ […]
2016年12月21日 / 最終更新日時 : 2019年4月25日 佐藤 典宏 がんの予防 膵臓がんは予防できるの?大切な3つのキーワード:禁煙、節酒、マグネシウム(ナッツ) 膵臓がんは治療がむずかしく、いまだに「難治がん(治らないがん)」として悪名高いがんの一つです。 日本における最新のデータでは、膵臓がんの10年生存率(つまり膵臓がんが治った人の割合)は5%以下でした。 もちろん膵臓がんの […]
2016年12月20日 / 最終更新日時 : 2019年6月29日 佐藤 典宏 がん情報 膵臓がんに新しい分子標的薬レファメチニブ(Refametinib)の効果期待:第I/II相臨床試験 膵臓がんはきわめて予後が悪い難治がんであり、転移を認める進行膵臓がんの平均の生存期間は未だに6~8ヶ月程度です。一刻も早く効果の高い抗がん剤の開発が必要です。 膵臓がんでは90%以上にKRAS遺伝子の変異がみられ、MAP […]
2016年12月13日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 サプリメント オメガ3脂肪酸は膵臓がん患者の体重を増加させ、カヘキシア(悪液質)の治療に有効 膵臓がんは初期には症状がほとんどないため、多くの場合、進行した状態で診断されます。 病状が進行するにしたがい、膵臓がんの患者は痛み、嘔吐、嘔気、食欲不振、および体重減少に悩まされることになります。 また、60~80%の進 […]
2016年12月10日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 がん情報 炎症が膵臓がんの生存期間を決める:新たな予後因子CRP/アルブミン比率 昔から炎症とがん(悪性腫瘍)との間には深い関係があることが示されてきました。つまり、慢性の炎症はがんの原因となり、またがんを進行させることがわかっています。 最近、炎症の程度が、がん患者の生存期間を予測するマーカーとなる […]