2017年3月23日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 がん情報 膵臓がんの肺への転移は比較的予後がいい?オリゴメタ(少数転移)の可能性 膵臓がんが血流にのって遠隔転移(遠くの臓器への転移)をおこした場合、一般的には全身に広がった末期がん(あるいは終末期)とみなされ、場合によっては緩和医療のみで抗がん剤や手術など積極的な治療は行わないこともあります。 膵臓 […]
2017年3月18日 / 最終更新日時 : 2019年8月6日 佐藤 典宏 がんの予防 膵臓がんを疑う症状と危険因子について:早期発見の手がかりとして 膵臓がんの患者は年々増えており、日本における死亡者数は2013年には年間3万人を突破しました。 他のほとんどのがんの治療成績がよくなっている一方で、膵臓がん患者の5年生存率(治療開始から5年後に生存している人の割合)は未 […]
2017年3月15日 / 最終更新日時 : 2018年11月20日 佐藤 典宏 がん情報 消化器がんに対する腹腔鏡(ふくくうきょう)手術のメリット、デメリットとは? がんに対する治療の基本は、手術、抗がん剤(化学療法)、放射線治療のいわゆる三大療法ですが、なかでも手術による切除が最も根治性(完全に治癒する可能性)の高い治療法です。 しかし、従来の大きな切開(傷)による開腹手術は、体に […]
2017年3月13日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 がんの予防 緑茶抽出物(カテキン)が大腸ポリープ/大腸癌を予防する:ランダム化比較試験 緑茶はすぐれた健康飲料であり、心臓病や脳血管疾患、およびがんを予防する効果があるといわれています。 実際に、緑茶を習慣的に摂取する人たちでは、これらの疾患で死亡するリスクが減少するという研究結果が示されています。 特に緑 […]
2017年3月8日 / 最終更新日時 : 2020年2月12日 佐藤 典宏 大腸がん 術前の予後栄養指数(PNI)が消化器がんの術後合併症と生存期間を決める! みなさんは、がんの手術がうまくいくかどうか(つまり術後合併症や生存期間)を決める上で重要なことは何だと思いますか? がんの手術の成績を決める因子としては、一般的には手術をする側の因子(例えば術者の腕や経験値)がクローズア […]
2017年3月5日 / 最終更新日時 : 2022年2月19日 佐藤 典宏 サプリメント 海洋性オメガ3脂肪酸(DHA/EPA/DPA)が大腸がんの生存期間を延長する:研究報告 オメガ3不飽和脂肪酸(PUFAs)には、がんの予防効果があることがわかっています。 例えば、細胞や動物実験レベルでは、オメガ3脂肪酸はがんの進行を抑制し、また血管新生(がんに必要な血管を活発につくる)を阻害することが報告 […]
2017年3月3日 / 最終更新日時 : 2018年11月7日 佐藤 典宏 がん研究 精神的・心理的苦痛はがんの死亡率を上昇させる!セルフチェックのすすめ 昔からよく「病(やまい)は気から」といいますが、実際に多くの研究によって、心血管病や脳卒中などの病気のリスクは、心理的な状態によって強く影響されることが証明されています。 がん(癌)おいても、一部の報告では、うつや不安な […]
2017年3月1日 / 最終更新日時 : 2018年7月15日 佐藤 典宏 がん情報 タマネギに驚きの抗がん成分:オニオンA(ONA)は卵巣がんの発育を抑制する 卵巣がんは、女性のがんの中でも非常に予後の悪いがんです。 特に、進行した卵巣がんの場合、がんが腹膜へ転移(播種:はしゅ)したり、腹水がたまることが多いのですが、手術で完全に切除することが困難となり、また抗がん剤もあまり効 […]
2017年2月25日 / 最終更新日時 : 2018年11月7日 佐藤 典宏 がん情報 術前化学療法(GS療法)がボーダーライン膵臓がんの生存期間を延長:日本からの報告 膵臓がんは、たとえ切除手術ができたとしても、再発・転移することが非常に多い難治がんです。特にがんが重要な血管に接していて、切除ができるかどうか微妙な場合(ボーダーライン膵臓がんといいます)には、手術をしてもがんが残ったり […]
2017年2月24日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 がん情報 免疫チェックポイント阻害剤ペムブロリズマブ(キイトルーダ)が膀胱がんなど(尿路上皮がん)にも有効 新たな免疫チェックポイント阻害剤である抗PD-1抗体ペムブロリズマブ(キイトルーダ)の勢いが止まりません。 2016年9月に悪性黒色腫に対する適応で承認され、同年12月には非小細胞肺がんに対する適応で承認されました。 さ […]
2017年2月23日 / 最終更新日時 : 2020年3月3日 佐藤 典宏 がんの予防 野菜・果物をとりましょう!食物繊維は膵臓がんのリスクを大幅に低下させる 膵臓がんは非常に予後(治療成績)が悪いがんであり、10年生存率はわずかに5%です。 最近では新しい抗がん剤やレジメン(投与の組み合わせ)の導入により、膵臓がん患者の生存率は少しずつですが改善傾向にあります。今後はさらに予 […]
2017年2月22日 / 最終更新日時 : 2020年6月4日 佐藤 典宏 乳がん 【医師が解説】覚えておきたい!乳がんの再発を防ぐための食べ物7種 乳がんは全世界において、女性における最も一般的な悪性腫瘍です。 一部の乳がん患者さんは、手術や抗がん剤による治療後も再発の危険にさらされるため、長期にわたってがん再発を防ぐ治療や生活が必要となります。 これまでの多くの研 […]
2017年2月20日 / 最終更新日時 : 2018年11月7日 佐藤 典宏 がん情報 スタチン(高コレステロール血症薬)が膵臓がん患者の死亡率を低下:最新の報告より スタチンとは、高脂血症(高コレステロール血症)の治療薬で、現在では様々な種類が使われています。 このスタチンは、本来のコレステロールを低下させる作用とは別に、がんに対する作用について一躍注目を集めました。 これまでに多く […]
2017年2月18日 / 最終更新日時 : 2018年8月28日 佐藤 典宏 サプリメント 舞茸(マイタケ D-フラクション)が乳がんを抑制する:キノコの抗がん効果についての新たなエビデンス よく「きのこ系食品ががんに効く」とは言われますが、直接がんを抑制する作用についての報告は少ないのが現状です。 最近、きのこ類の中でも舞茸(まいたけ)の抗がん効果が報告され、がんに有効な食べ物(あるいはサプリメント)として […]
2017年2月16日 / 最終更新日時 : 2022年2月19日 佐藤 典宏 サプリメント EPA(エイコサペンタエン酸)の抗がん作用:ステージ4(肝臓転移)の大腸癌に対する臨床試験 EPA(エイコサペンタエン酸)は、必須脂肪酸(オメガ3脂肪酸)の一種で、魚油(フィッシュオイル)に多く含まれています。 EPAには血液をさらさらにする効果や炎症を抑える作用があり、心血管病の予防だけではなく、がんの予防や […]
2017年2月11日 / 最終更新日時 : 2021年3月11日 佐藤 典宏 がんの予防 癌に効くフルーツ:抗がん作用があるブルーベリーの成分アントシアニンとは? 最近、ブルーベリーなどの成分であるアントシアニンが、目のピント調節機能を改善したり、視界をクリアにする効果があることより、眼精疲労のサプリメントとして注目を集めています。 また、アントシアニンには抗酸化作用や炎症を抑える […]
2017年2月8日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 がん情報 ヒアルロン酸はがんを進行させる?新しい治療のターゲット ヒアルロン酸はからだのあちこちに存在する成分で、お肌のハリやうるおいを保つために必要な成分であるため、化粧品やサプリメントなどに使われています。 また、膝の痛みをやわらげる治療として、ヒアルロン酸注射が行われています。 […]
2017年2月7日 / 最終更新日時 : 2019年7月28日 佐藤 典宏 がんの予防 【医師が徹底調査】スピルリナ(フィコシアニン)の抗がん効果とそのメカニズム スピルリナは、今から30億年以上も昔に地球上に誕生した「らせん形」の藍藻類の一種で、最古の植物といわれています。 主にアフリカや中南米の熱帯地方の塩水湖に生息しており、古来より貴重な栄養源として食用に用いられていましたが […]
2017年2月4日 / 最終更新日時 : 2019年7月17日 佐藤 典宏 大腸がん 座って過ごすより散歩をしましょう!がん患者の生存率とウォーキングなどの活動時間との関係 がん患者さんは、どうしても外へでることが少なくなり、活動性が低下する傾向があります。お家のなかで座ってテレビを見たり、本や雑誌を読んだりする時間が多いのではないでしょうか? もちろん天気が悪かったり、体調がすぐれないため […]
2017年2月2日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 QOL(生活の質) がん骨転移に対するゾレドロン酸(ゾメタ)の投与間隔が変る?:4週毎 vs 12週毎のランダム化比較試験 乳がんなどの骨転移は、痛み(疼痛)、骨折、手足のしびれや麻痺、および高カルシウム血症など、さまざまな厄介な症状や合併症を引き起こします。 これら骨転移に伴う症状や合併症に対しては、ゾレドロン酸(第三代ビスホスホネート製剤 […]
2017年1月31日 / 最終更新日時 : 2023年12月25日 佐藤 典宏 がん情報 クルクミンは膵臓がん(膵癌)の転移を抑える:間質(かんしつ)細胞を標的にした新たな抗癌作用 ウコンの成分であるクルクミンが、発がんを予防し、がんの進行を抑制する報告が増えています。 海外の臨床試験では、肝臓に転移した膵臓がんが、クルクミンの単独投与によって縮小した症例も報告されています(Dhillon N., […]
2017年1月24日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 がん情報 再発性の頭頸部(とうけいぶ)がんに対するニボルマブの効果:第III相臨床試験 免疫チェックポイント阻害剤であるニボルマブ(抗PD-1抗体)の快進撃が止まりません。今回は、難治性といわれる再発性頭頸部(とうけいぶ)がんに対するニボルマブの治療効果についてです。 通常のプラチナ製剤による抗がん剤治療後 […]
2017年1月23日 / 最終更新日時 : 2020年6月30日 佐藤 典宏 マインド がん患者・サバイバーのみなさんへ!潜在意識でがんを克服するアファメーションのすすめ みなさんはアファメーションをご存じですか? アファメーションとは、肯定的な自己宣言のことです。 つまり、ポジティブな言葉を自分に語りかけ、行動と人生に好ましい変化を起こすテクニックです。 例えば「仕事で成功したい」、「お […]
2017年1月21日 / 最終更新日時 : 2017年1月21日 佐藤 典宏 免疫治療 膵臓がんに対する免疫チェックポイント阻害剤の効果を高める新たな戦略:IL-6阻害 がんに対する第4の治療といわれる免疫療法の開発および臨床応用が加速度的にすすんでいます。 なかでも免疫チェックポイント阻害剤は、免疫細胞のブレーキを外すことでがんに対する攻撃力を復活させる画期的ながん免疫治療薬として、期 […]
2017年1月16日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 QOL(生活の質) がんになって良かったことが実感できる「ベネフィット・ファインディング」のすすめ 多くのがん患者さんが、「なぜがんになってしまったのだろう?」と、がんの否定的な面ばかり考えてしまいます。 しかし、この否定的な感情は生活の質(クオリティー・オブ・ライフ)や免疫力の低下を招き、うつ症状を引き起こしたり、治 […]
2017年1月15日 / 最終更新日時 : 2018年5月31日 佐藤 典宏 がんの予防 強力な癌抑制作用を持つウコンの成分テトラヒドロクルクミンとは? ウコンの成分であるクルクミンが、がんの予防や治療に効果があることは、多くの研究によって示されています(詳しくは、こちらの記事をどうぞ↓)。 【医師監修】発がん、転移を抑えるウコン(クルクミン)の抗がん作用 一方で、クルク […]
2017年1月11日 / 最終更新日時 : 2019年6月27日 佐藤 典宏 がん情報 膵臓がん腹膜転移に対する新たな治療戦略(パクリタキセル+S1):日本からの研究結果 膵臓がんは非常に予後の悪い癌であり、5年生存率は依然として10%以下です。特に、膵臓がんは診断時にすでに転移していることが多く、外科的に切除ができないことが最大の問題となります。 膵臓がんの転移にはいろいろなパターンがあ […]
2016年12月23日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 がん情報 高血糖(糖尿病)が大腸がん患者の生存率を低下させる理由:新たな研究報告 大腸がんは世界的に増加傾向にあります。 特に日本では近年大腸がん患者が急速に増加しており、最近の全国集計によると罹患数は男女合わせて第1位(2012年)、がん死亡数では第2位(2014年)になりました。 日本では同時に生 […]
2016年12月21日 / 最終更新日時 : 2019年4月25日 佐藤 典宏 がんの予防 膵臓がんは予防できるの?大切な3つのキーワード:禁煙、節酒、マグネシウム(ナッツ) 膵臓がんは治療がむずかしく、いまだに「難治がん(治らないがん)」として悪名高いがんの一つです。 日本における最新のデータでは、膵臓がんの10年生存率(つまり膵臓がんが治った人の割合)は5%以下でした。 もちろん膵臓がんの […]
2016年12月20日 / 最終更新日時 : 2019年6月29日 佐藤 典宏 がん情報 膵臓がんに新しい分子標的薬レファメチニブ(Refametinib)の効果期待:第I/II相臨床試験 膵臓がんはきわめて予後が悪い難治がんであり、転移を認める進行膵臓がんの平均の生存期間は未だに6~8ヶ月程度です。一刻も早く効果の高い抗がん剤の開発が必要です。 膵臓がんでは90%以上にKRAS遺伝子の変異がみられ、MAP […]
2016年12月16日 / 最終更新日時 : 2020年7月21日 佐藤 典宏 サプリメント フコイダンはがんに効くのか?研究や臨床試験で明らかとなった癌治療をサポートする作用 「フコイダンはがんに効くのか?」 外来で、がん患者さんから質問されます。 フコイダンとは、褐藻類(かっそうるい)といわれるコンブ、ワカメ(メカブ)、モズクに含まれる特有のヌメリ成分(食物繊維)の一種です。あの「ネバネバ成 […]
2016年12月15日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 がん情報 がん治療を納得して受けるために!セカンドオピニオンのタイミングと注意点 がんの治療でもっとも大切なことは、自分のがんの状態や治療についての情報をしっかり集めること、そして主治医や家族と十分に話し合った上で、最終的に自分で選択した治療を納得して受けることです。 がんの診断や主治医が提案した治療 […]
2016年12月14日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 がん情報 糖尿病は乳がん患者の予後(生存率)を悪化させるのか?最新のメタアナリシスより 糖尿病は世界的に増加傾向にありますが、日本においても増加の一途をたどっています。 糖尿病は、様々ながん発症のリスクとなることが報告されています。また、一部のがん(乳がんなど)では、糖尿病の既往があると、がんの予後(治療成 […]
2016年12月13日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 サプリメント オメガ3脂肪酸は膵臓がん患者の体重を増加させ、カヘキシア(悪液質)の治療に有効 膵臓がんは初期には症状がほとんどないため、多くの場合、進行した状態で診断されます。 病状が進行するにしたがい、膵臓がんの患者は痛み、嘔吐、嘔気、食欲不振、および体重減少に悩まされることになります。 また、60~80%の進 […]
2016年12月12日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 がん情報 トリプルネガティブ乳がんに対する免疫チェックポイント阻害剤キイトルーダの効果 トリプルネガティブ乳がんは、エストロゲン、プロゲステロンという女性ホルモンの受容体と、HER2(ハーツー)という細胞の表面にあるがんを促進するタンパク質の受容体がすべて陰性の(発現していない)乳がんのことをいいます。 乳 […]