2020年7月28日 / 最終更新日時 : 2020年7月28日 佐藤 典宏 乳がん 抗がん剤治療中の絶食模倣食(fasting mimicking diet)の効果 「抗がん剤治療の直前や治療中にどのような食事をとればよいのか?」ということについては、実は、まだわかっていません。 最近、短期間の絶食や、絶食を模倣した食事が、抗がん剤によるストレスから正常細胞を保護し、同時にがん細胞に […]
2018年12月7日 / 最終更新日時 : 2018年12月7日 佐藤 典宏 がん遺伝子検査 トリプルネガティブ乳がんのリスクを高める生まれながらの遺伝子変異を発見 トリプルネガティブ乳がんは、乳がん全体のおよそ10~15%にみられ、比較的若い女性に多いことが特徴です。 エストロゲン受容体、プロゲステロン受容体、およびがん細胞の増殖に関わるHER2(ハーツー)のすべてが陰性(ネガティ […]
2018年9月15日 / 最終更新日時 : 2019年12月27日 佐藤 典宏 QOL(生活の質) エビデンスに基づいた「がん患者さんのための補完代替医療」米国ガイドラインより がんの告知を受け、治療を続ける患者さんの多くは、不安や精神的ストレスなど精神的な問題をかかえています。 また、抗がん剤などの治療にともなう副作用は、患者さんの生活の質をいちじるしく低下させます。 このような問題を解決する […]
2018年7月30日 / 最終更新日時 : 2021年3月24日 佐藤 典宏 乳がん リンゴや四季柑に含まれるポリフェノール、フロレチンの抗がん作用:最新の研究結果 リンゴなどのフルーツをたくさん食べる人は、がんの発症率が低いことが明らかとなっています。 また、以前の記事で紹介したように、乳がんの再発を防ぐための食べ物のひとつに、リンゴがあります。 関連記事:【医師が解説】覚えて […]
2018年7月17日 / 最終更新日時 : 2019年6月22日 佐藤 典宏 がんの予防 乳がんを予防するために最も効果的なフルーツと野菜は?最新の研究結果 乳がんは、女性における罹患率1位のがんです。 2017年の部位別がん予測罹患数によると、乳がんは89,100人であり、女性における全てのがんのおよそ20%を占めています(がん研究振興財団「がんの統計 ’17」 […]
2018年3月8日 / 最終更新日時 : 2019年7月23日 佐藤 典宏 QOL(生活の質) がん患者さんにみられるむくみ(リンパ浮腫)の原因と予防・治療について がん患者さんにみられる症状として、むくみ(浮腫)があります。これは、リンパ液や血液の流れ(戻り)が悪くなり、全身または局所の組織に水が貯まった状態です。 栄養失調や臓器の機能障害で全身性にむくみが出現する場合もありますし […]
2018年3月1日 / 最終更新日時 : 2022年2月19日 佐藤 典宏 QOL(生活の質) 抗がん剤による「ケモブレイン」を予防・軽減するためのオメガ3脂肪酸摂取と糖類(糖質)制限 抗がん剤治療の進歩にともない、がん患者さんの生存期間は確実に延長しました。 一方で、抗がん剤治療中の患者さんの生活の質(クオリティオブライフ)を低下させる副作用対策が重要となってきます。 抗がん剤の副作用のひとつに、認知 […]
2018年1月4日 / 最終更新日時 : 2020年7月12日 佐藤 典宏 QOL(生活の質) 抗がん剤による脱毛予防に頭皮を冷却する装置(帽子)が有効:国内外の最新情報 抗がん剤のよくみられる副作用のひとつに脱毛があります。 脱毛は、男女問わず精神的な苦痛となり、いちじるしく生活の質を落とします。 とくに乳がんに対する抗がん剤治療で多くみられますが、女性にとっては、がんの治療を選択するう […]
2017年10月13日 / 最終更新日時 : 2020年6月1日 佐藤 典宏 サプリメント ケフィアががんに効く?様々なメカニズムで抗がん作用を発揮する最強のプロバイオティクス みなさんはケフィア(あるいはケフィアヨーグルト)をご存じですか? ケフィアは、一般のヨーグルトとは異なり、乳酸菌と酵母の複合発酵によって作り出される発酵乳で、長寿で有名なコーカサス地方などでの伝統食として話題を集めました […]
2017年10月10日 / 最終更新日時 : 2018年11月7日 佐藤 典宏 がん情報 【医師が解説】がん代替医療の生存率へあたえるインパクト:標準治療に比べ死亡リスクを2.5倍に増加 最近、手術、抗がん剤、放射線治療などの標準治療を拒否して代替医療(alternative medicine)を選択する有名人の報道をよく目にします。 例えば、アップル社の創始者で元CEOのスティーブ・ジョブズは、2003 […]
2017年10月8日 / 最終更新日時 : 2018年5月15日 佐藤 典宏 QOL(生活の質) センチネルリンパ節陽性の乳癌でも腋窩リンパ節郭清は必要ない?10年生存率の比較より 乳がん患者の手術では、これまで長い間、腋窩リンパ節郭清(腋のリンパ節の摘出)が行われてきました。 腋窩リンパ節郭清は局所を制御するよい方法ではありますが、一方で上肢リンパ浮腫(むくみ)、しびれ、上肢の挙上制限など、さまざ […]
2017年9月28日 / 最終更新日時 : 2018年5月15日 佐藤 典宏 がん研究 糖尿病とがんとの関係:高血糖(ブドウ糖)はがん細胞の遊走・浸潤を刺激して転移を促進する 糖尿病は、膵臓がんなどがん発症の危険因子として知られています。また、糖尿病はがんの発症リスクを高めるだけではなく、がんの進行(浸潤や転移)にも深く関わっていることが明らかとなってきました。 実際に、糖尿病や高血糖は、大腸 […]
2017年9月25日 / 最終更新日時 : 2018年5月15日 佐藤 典宏 乳がん 転移性トリプルネガティブ乳がんをあきらめない!抗がん剤、ケトン食、温熱療法、高圧酸素療法による完全寛解 トリプルネガティブ乳がんは、乳がん全体のおよそ10~15%にみられ、比較的若い女性に多いとされています。他のタイプの乳がんよりも悪性度が高く、転移・再発しやすいのが特徴です。 また、一般的な乳がんの治療法であるホルモン療 […]
2017年9月7日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 乳がん 乳がん脳転移の余命は?分子標的薬の登場によりHER2陽性乳がん脳転移の生存期間が延長 乳がんの脳転移は全体の10~15%程度にみられ、とくにHER2(ハーツー)陽性およびトリプルネガティブの転移性乳がん患者に多いといわれています。 転移をともなうHER2陽性乳がんの患者のうち、およそ3分の1は最終的に脳へ […]
2017年9月3日 / 最終更新日時 : 2018年11月7日 佐藤 典宏 乳がん 癌の手術をしないという選択肢:手術拒否は乳がん患者の死亡率を2.4倍も高める がん治療には、いろいろな選択肢があります。 医師はエビデンス(医学的根拠)やガイドラインにしたがって、最も治療効果の高い方法を提案するでしょう。しかし、なかには医師のすすめる治療や標準治療を拒否される患者さんもいます。 […]
2017年8月30日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 乳がん 緑茶とブロッコリースプラウトで乳がんを撃退!カテキンとスルフォラファンの併用効果 野菜や果物などの植物が持つ化学成分(ファイトケミカル)には、がんの予防や増殖抑制効果があることが研究の結果であきらかとなっています。 例えば、緑茶のカテキン(エピガロカテキン 3-ガラート、EGCG)、ブロッコリースプラ […]
2017年8月25日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 がん自然退縮 乳がんの自然退縮(治癒)はあるのか?日本からの症例報告 乳がんは、女性がかかる割合(罹患率)がトップのがんであり、その罹患率は世界的に増加傾向にあります。2014年には日本における乳がんの年間死亡者数は1.3万人を超えました。 近年の新たな抗がん剤や分子標的薬の登場により、乳 […]
2017年8月19日 / 最終更新日時 : 2018年11月7日 佐藤 典宏 乳がん トリプルネガティブ乳がんにイパタセルチブ+パクリタキセル併用が有効:第2相臨床試験 トリプルネガティブ乳がんは比較的若い女性に多く、エストロゲン、プロゲステロン、およびHER2(ハーツー)がすべて陰性の(発現していない)予後不良のがんです。 局所進行や転移をともなった状態で見つかることも多く、他のタイプ […]
2017年7月22日 / 最終更新日時 : 2020年7月30日 佐藤 典宏 乳がん ゴーヤ(ニガウリ、ツルレイシ)の驚くべき抗がん効果:医師による研究報告のまとめ 夏野菜の代表として食卓に登場するゴーヤ(別名、ゴーヤー、ニガウリ、ツルレイシ)ですが、最近がんを抑制する食べ物として注目を集めています。 ゴーヤはウリ科の植物で、ビタミン(特に抗酸化作用が強いビタミンC)、ミネラル(カリ […]
2017年6月15日 / 最終更新日時 : 2019年6月15日 佐藤 典宏 乳がん 【医師が解説】乳がん骨転移の余命(生存期間)は?研究報告より がんが進行すると、他のいろいろな部位や臓器に転移をおこします。このうち、骨に転移することを骨転移といいます。 骨転移は乳がん患者さんに比較的多いとされ、一般的に予後が悪いといわれています。ただ最近では転移性の乳がんに対す […]
2017年6月13日 / 最終更新日時 : 2019年6月7日 佐藤 典宏 がん情報 オラパリブは転移性乳がん(BRCA遺伝子変異陽性)の生存率を改善 転移を認める乳がんに対する治療には限界があり、新たな治療薬の開発・導入に期待が集まっています。 オラパリブ(アストラゼネカ)は新しい経口分子標的薬であり、DNAの修復酵素であるPARP(ポリADP-リボースポリメラーゼ) […]
2017年5月23日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 がん情報 アテゾリズマブ(抗PD-L1抗体)がトリプルネガティブ乳がん患者の生存期間を延長 トリプルネガティブ乳がんに対しては、ホルモン療法やハーセプチンなどのHER2標的の分子標的薬の効果が期待できないため、通常の抗がん剤治療が中心となります。しかし、抗がん剤が効きにくいタイプもあり、新たな治療 […]
2017年4月22日 / 最終更新日時 : 2018年9月27日 佐藤 典宏 がん研究 トリプルネガティブ乳がんの余命(生存率)を決めるのはやっぱりナチュラルキラー細胞(免疫)だった? トリプルネガティブ乳がんとは、ホルモン受容体であるエストロゲンレセプターとプロゲステロンレセプターおよび細胞の増殖や悪性化に関わるHER2(ハーツー)の3つがすべて陰性の乳がんのことをいいます。 乳がん全体の10~15% […]
2017年2月22日 / 最終更新日時 : 2020年6月4日 佐藤 典宏 乳がん 【医師が解説】覚えておきたい!乳がんの再発を防ぐための食べ物7種 乳がんは全世界において、女性における最も一般的な悪性腫瘍です。 一部の乳がん患者さんは、手術や抗がん剤による治療後も再発の危険にさらされるため、長期にわたってがん再発を防ぐ治療や生活が必要となります。 これまでの多くの研 […]
2017年2月2日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 QOL(生活の質) がん骨転移に対するゾレドロン酸(ゾメタ)の投与間隔が変る?:4週毎 vs 12週毎のランダム化比較試験 乳がんなどの骨転移は、痛み(疼痛)、骨折、手足のしびれや麻痺、および高カルシウム血症など、さまざまな厄介な症状や合併症を引き起こします。 これら骨転移に伴う症状や合併症に対しては、ゾレドロン酸(第三代ビスホスホネート製剤 […]
2016年12月14日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 がん情報 糖尿病は乳がん患者の予後(生存率)を悪化させるのか?最新のメタアナリシスより 糖尿病は世界的に増加傾向にありますが、日本においても増加の一途をたどっています。 糖尿病は、様々ながん発症のリスクとなることが報告されています。また、一部のがん(乳がんなど)では、糖尿病の既往があると、がんの予後(治療成 […]
2016年12月12日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 がん情報 トリプルネガティブ乳がんに対する免疫チェックポイント阻害剤キイトルーダの効果 トリプルネガティブ乳がんは、エストロゲン、プロゲステロンという女性ホルモンの受容体と、HER2(ハーツー)という細胞の表面にあるがんを促進するタンパク質の受容体がすべて陰性の(発現していない)乳がんのことをいいます。 乳 […]
2016年11月28日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 がん情報 HER2(ハーツー)陰性進行乳がんに新たな治療薬Ribociclib(リボシクリブ)の有効性証明 進行乳がんの治療成績はいまだ満足のいくものではなく、転移・再発乳がんは切除可能な局所再発を除いて治癒は極めて困難であり、化学療法後の10年生存率はわずか5%です。 乳がん患者さんのうち、治療標的となるHER2(ハーツー) […]
2016年11月20日 / 最終更新日時 : 2018年11月7日 佐藤 典宏 がん情報 トリプルネガティブ乳がんに新しい治療法:ベリパリブ+カルボプラチン 乳がんは、遺伝的および臨床的に不均一であることより、個々の症例に最も適した治療法をみつけることは困難になっています。 特に、エストロゲン、プロゲステロン、HER2(ハーツー)受容体がいずれも陰性であるトリプルネガティブ乳 […]
2016年11月17日 / 最終更新日時 : 2019年7月13日 佐藤 典宏 がん情報 「トリプルネガティブ乳癌」若い女性に多い予後不良な乳がんの特徴とは? 乳癌は増えています。 小林麻央さんや北斗晶さん、また南果歩さんなど多くの芸能人が乳癌と診断されています。 また最近、乳がんのなかでも比較的予後(治療成績)が悪いとされる「トリプルネガティブ乳癌」という聞き慣れない病名がた […]
2016年11月14日 / 最終更新日時 : 2024年10月9日 佐藤 典宏 がん情報 ビタミンDの低下は乳癌の死亡率を高める:乳がんサバイバーにおける調査結果 ビタミンDは脂溶性ビタミンで、カルシウムの吸収と骨の正常な成長を促す以外にも細胞成長、神経筋機能、免疫機能の調節、炎症の抑制効果など様々な役目を果たしています。 ビタミンDの不足と乳がんとの関係は以前から指摘されていまし […]
2016年11月11日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 がん情報 経口分子標的薬パルボシクリブ、進行乳がん治療薬として国内承認申請 日本における乳がんの年間罹患数は約7.4万人で、女性の部位別罹患数として第一位です。また2014年には乳がんの年間死亡者数は1.3万人を超えました。 がんが診断された時にすでに転移がある場合、5年生存率は26.3%と予後 […]
2016年10月30日 / 最終更新日時 : 2020年8月3日 佐藤 典宏 がん情報 がんの進行ってそんなに早いの?ステージ4乳がんを告白した小林麻央さんの場合 先頃ステージ4(肺や骨などに転移あり)の乳がんを告白した小林麻央さんですが、ショッキングなことに、「最初に診察した医師ががんを見落としたため、ステージ4に追い込んだ」という報道がなされました。 つまり、もっと早く診断し、 […]
2016年10月19日 / 最終更新日時 : 2018年5月16日 佐藤 典宏 乳がん 夜食はがん再発の原因となる?夜間の絶食時間と乳がん再発率との関係 毎日の生活のなかで、夕食の時間が遅くなったり、夕食が早かったら小腹が空いて、寝る前に間食(夜食)を食べることってありますよね。 夜食は肥満や糖尿病の原因になることはよく知られています。 しかし、夜食とがんとの関係について […]