舞茸(マイタケ D-フラクション)が乳がんを抑制する:キノコの抗がん効果についての新たなエビデンス

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よく「きのこ系食品ががんに効く」とは言われますが、直接がんを抑制する作用についての報告は少ないのが現状です。

最近、きのこ類の中でも舞茸(まいたけ)の抗がん効果が報告され、がんに有効な食べ物(あるいはサプリメント)として注目されています。

特に、マイタケから抽出された成分であるD-フラクションは、がんと戦う免疫細胞(マクロファージ、T細胞、ナチュラルキラー細胞)の活性を高めることに加え、直接がん細胞の増殖を抑制することが示されています。

今回、がん(主に乳がん)に対するマイタケ(D-フラクション)の抗がん作用に関する研究について、最新の報告も含めて解説します。

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マイタケ D-フラクションとは?

マイタケ D-フラクション(MD-Fraction)とは、マイタケから抽出された可溶性成分の一つです。神戸薬科大学微生物化学研究室 難波宏彰教授が、マイタケから抽出した物質を順番に「A-フラクション」、「B-フラクション」と名づけ、4番目に抽出した「D-フラクション」に高い機能性があることを発見しました。

このD-フラクションはプロテオグリカン(多糖類を含むたんぱく質)であり、免疫力を高めることで有名なβ-グルカンを含んでいます。

難波教授らは、マウスの実験においてマイタケ D-フラクションのが腫瘍免疫(がんに対する免疫力)を高め、がんの増殖や転移を抑えることを報告しました(Biol Pharm Bull. 2008 Jun;31(6):1104-8:Int J Cancer. 2013 Jul;133(1):108-19)。

これまでの実験では、マイタケ D-フラクションは、抗原提示細胞(マクロファージや樹状細胞)、キラーT細胞、ナチュラルキラー(NK)細胞など、がんと戦う免疫細胞の活性を高めること、また様々ながん細胞(乳がん、前立腺がん、膀胱がん、肺がん、胃がん、大腸がん)にアポトーシス(プログラムされた細胞死)をもたらす作用などが証明され、その強力な抗がん作用が期待されています。

乳がんに対するマイタケ D-フラクションの抗腫瘍効果

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様々ながんに対するマイタケ D-フラクションの効果が報告されていますが、とりわけ乳がんに対しての実験が多く報告されています。

マイタケ D-フラクションの乳がん細胞に対する増殖抑制、アポトーシス誘導作用

まず、マイタケ D-フラクションは、乳がんの培養細胞(MCF-7)の増殖を抑制し、またBAK-1というアポトーシス関連遺伝子の活性上昇をともなって細胞死に誘導することが示されています(J Med Food. 2011 Jun;14(6):563-72. doi: 10.1089/jmf.2010.0095. Epub 2011 Apr 11.)。

マイタケ D-フラクションによる乳がん細胞の遺伝子変化

マイタケ D-フラクションの乳がん細胞に対する抗腫瘍効果のメカニズムを解明するため、マイクロアレイ(数万個の遺伝子の変化を一度に調べることができる検査)を用いて、治療後にどんな遺伝子の発現(活性化)に変化がおこっているかを調べました。

その結果、マイタケ D-フラクションによって、アポトーシス誘導、細胞増殖抑制、細胞周期停止、腫瘍の遊走(運動)と転移の抑制と関連する様々な遺伝子に変化がおこっていることがわかりました(J Med Food. 2013 Jul;16(7):602-17. doi: 10.1089/jmf.2012.0222.)。

動物モデルにおけるマイタケ D-フラクションによる乳がん増殖・転移抑制

ごく最近、マイタケ D-フラクションは直接、乳がん細胞の生存、遊走、および浸潤を抑制し、さらにマウスの乳がんモデルにおいて、マイタケ D-フラクションは腫瘍の成長および肺への転移(個数)を抑制することが報告されました(Nutr Cancer. 2017 Jan;69(1):29-43. doi: 10.1080/01635581.2017.1247891. Epub 2016 Nov 28)。

すなわち、マイタケ D-フラクションは免疫能を高めるだけでなく、様々な遺伝子変化を通じてがん細胞の悪性のふるまいを抑制していることが証明されました。

さらに、最近の報告では、マイタケ D-フラクションは、悪性度の高いトリプルネガティブ乳がんの増殖および転移を防ぐことが示されました(Oncotarget. 2018 May 4;9(34):23396-23412:下図)。

Dフラクションマウストリプルネガティブ乳がんモデル

まだ人での臨床試験などはありませんが、マイタケ D-フラクションが、がんを抑制する食品(あるいはサプリメント)として有効である可能性を示す実験結果だと思います。

今後のさらなる研究に期待します。

マイタケ D-フラクションのサプリメント

「きのこ関連の抗がんサプリメント」としては、アガリクス、シイタケ菌糸体、メシマコブ、霊芝などが有名ですが、現時点では、エビデンスの点からはマイタケ D-フラクションが最も効果が期待できると思います。

通常のマイタケを食べても、D-フラクションは効率よく摂取できないとのことです。なのでサプリメントで摂りたいですね。

マイタケ D-フラクションのサプリメントはこちら↓

新潟県産のまいたけ”雪国まいたけ“を乾燥し、独自の製法により抽出濃縮したβグルカンを含有する成分が、”MDフラクション®”です。

NEW MDフラクション100」は、1カプセルあたりMDフラクションが100mg摂れるサプリメントです。

 


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佐藤 典宏

医師、医学博士、メディカル・サプリメント・アドバイザー。 消化器外科医として診療のかたわら癌の基礎的な研究もしています。 ☞ くわしいプロフィールはこちら ☞ 標準治療、代替医療、最新のがん情報についてエビデンスをまじえて紹介します。がん患者さんやご家族のかたに少しでもお役に立てれば幸いです。☞ 当ブログが本になりました!「ガンとわかったら読む本」マキノ出版 ☞ 
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コメント

  1. […] 「あきらめない!がんが自然に治る生き方」より引用 […]