炎症ががんの進行を促すことは、多くの研究から明らかとなっています。実際に、炎症のマーカーが高いがん患者さんでは余命(生存期間)が短いという報告もあります。一方で、炎症を抑える薬剤、食べ物、あるいはサプリメントには癌の発生や進行を抑える効果が期待できます。
フコイダンは昆布やワカメなど海藻類のヌメリ成分で、抗癌サプリメントとして多くのがん患者さんが摂取しています。
試験管レベルや動物実験では、フコイダンはがん細胞をアポトーシスに導き、がんの増殖を抑制することが証明されています。
しかし、実際の人におけるフコイダンの臨床試験はほとんどなく、その抗がん効果やそのメカニズムについてはまだ不明な点が多いのが現状です。
今回、日本における前向き臨床試験により、フコイダンが実際の進行がん患者において炎症を抑える効果をもつことが初めて示されました。
進行がん患者におけるフコイダンの炎症と生活の質(QOL)への効果
本試験では、20人(平均年齢59歳)の転移を認める進行がん患者を対象としました。がんの種類は、肺がん、大腸がん、肝臓がん、膵臓がん、胃がん、肉腫、子宮がん、乳がん、前立腺がん、および頭頸部がんでした。10人に手術、18人に抗がん剤、4人に放射線治療が行われていました。
フコイダンはモズクから抽出したのものを用い、1日400 mL (10 mg/mL)を4週間摂取しました。
主要エンドポイント(一番の評価項目)は、C-リアクティブ・プロテイン(CRP)および炎症性サイトカイン(インターロイキン(IL)-1β、IL-6、TNF-α)の変化としました。
二次エンドポイント(その他の評価項目)は、QOL(生活の質)スコアと全生存としました。
結果を示します。

つまり、フコイダンによってQOLが維持され、また一部の患者さんでは炎症を抑えることが明らかとなりました。また、フコイダンによる炎症の抑制(IL-1βの低下)は、予後良好のサインであることがわかりました。
本試験は、フコイダンが進行がん患者の炎症を抑えることを示した初めての臨床試験であり、フコイダンの抗がん効果のあらたなエビデンスとして重要であると考えられます。
いずれにせよ、本試験では症例数が少ないことや、様々ながんの患者さんが含まれていること、またランダム化比較試験ではないことなど、限界点もあげられます。今後、さらに大規模な臨床試験が望まれます。
がんに対するフコイダンの効果まとめ
これまでに明らかとなっているフコイダンのがんに対する効果をまとめます。
このようにフコイダンは様々なメカニズムを介してがんを抑制することが明らかとなってきました(フコイダンの効果についてはこちらの記事もどうぞ↓)。
がん患者さんにとって是非とりたい理想的なサプリメントといえます。
フコイダンを摂取するには?
フコイダンは海藻のヌメリ成分であり、コンブ、ワカメ(メカブ)、モズクなどに含まれています。
なかでも北海道産のがごめ昆布や沖縄のオキナワモズクに多く含まれています。
海藻サラダ、味噌汁、もずく酢、メカブなどで摂取しましょう!
また、フコイダンは多くのがん患者さんがサプリメントとして摂取しています。
ただ、あまり高額なものは避けたいものです。高ければ効くという訳ではありません。サプリメントはあくまで補助的なものと考えましょう!
おすすめのフコイダンのサプリメント
とはいえ、昆布やもずくを毎日は摂れないと思います。
そこで、フコイダンのサプリメントをおすすめします。
第1位 フコイダンエキス原末(金秀バイオ)
モズクを原料とした、フコイダンサプリメントの決定版です!
一瓶にフコイダンを25グラムも含んでいます!
第2位 沖縄フコイダン(沖縄フコイダン)
沖縄産モズク100%使用『沖縄フコイダン』は、沖縄モズクにこだわり、独自の特許製法「有機クエン酸処理抽出方法」により、フコイダンの純度と、含有量を高めました!
合成着色料・香料・保存料は一切無添加です。
フコイダンを42グラム(180粒中)含んでいます!
第3位 オリヒロ 海からの恵み フコイダン(オリヒロ)
「オリヒロ 海からの恵みフコイダン 90粒」は、メカブ由来のフコイダンを100%使用しハードカプセルに詰めたサプリメントです。
3粒中300mgのメカブフコイダンを配合。
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