座って過ごすより散歩をしましょう!がん患者の生存率とウォーキングなどの活動時間との関係

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がん患者さんは、どうしても外へでることが少なくなり、活動性が低下する傾向があります。お家のなかで座ってテレビを見たり、本や雑誌を読んだりする時間が多いのではないでしょうか?

もちろん天気が悪かったり、体調がすぐれないためにお家で過ごすこともあるでしょう。

しかし、「がん患者さんこそ、座って余暇を過ごすのではなく、散歩(ウォーキング)など体を動かすべきである」という報告があります。

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大腸がん患者における身体活動と生存率との関係

米国臨床腫瘍学会が発行するジャーナル・オブ・クリニカル・オンコロジー誌に発表されたこの大規模な疫学研究では、2007年のなかばまでに新たに(転移を認めない)大腸がんと診断された2,293例についてアンケート調査を行い、がん診断前と診断後のレクリエーション的な身体活動(ウォーキング、ジョギング、テニス、サイクリングなど)の時間および座って過ごす余暇時間(レジャータイム)について詳細に調査しました。

そして、これらの身体活動と座って過ごす余暇時間と、患者さんの死亡率との関係を統計学的に解析しました。

Associations of recreational physical activity and leisure time spent sitting with colorectal cancer survival. J Clin Oncol. 2013 Mar 1;31(7):876-85. doi: 10.1200/JCO.2012.45.9735. Epub 2013 Jan 22.

主な結果は以下のとおり。

■ 2,293例のうち、大腸がん診断後の追跡期間中(最長およそ16年間)に846例が死亡し、このうち大腸がんによる死亡は379例であった。

■ レクリエーション的な身体活動が8.75 MET(metabolic equivalent)時間/週以上(ウォーキングに換算して、1週間に約150分(2.5時間)以上)のグループでは、3.5MET時間/週以下(ウォーキングに換算して、1週間に約60分以下)の群に比べて、すべての原因による死亡率が低かった(診断前の身体活動:相対リスク 0.72、診断後の身体活動:相対リスク 0.58)

■ 座って過ごす余暇時間が6時間/日以上の群では、3時間/日未満の群と比較して、すべての原因による死亡率が高かった(診断前の座っていた時間:相対リスク 1.36、診断後の座っていた時間:相対リスク 1.27)。

以上の結果より、がん診断前および診断後ともに、身体活動が多い患者さんの方が死亡率が低く、また座って過ごす時間が少ない患者さんの方が死亡率が低いことが分かりました。

身体活動ががんの死亡率を低下させる理由

ウォーキングなどの身体活動ががんによる死亡率を低下させる理由については明確な答えはありません。

しかし、身体活動によって炎症のマーカーが改善すること(炎症はがんを進行させる)、手術や抗がん剤治療などに耐えうる体力がつくこと、活性酸素によるストレスを減らせること、免疫力が高まること、インスリン抵抗性を高め、血糖値を下げること(高血糖状態はがんを進行させる)、また高血圧など他の生活習慣病を予防・治療効果があることなどが考えられています。

まとめ

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がん患者さんは、(もちろん無理は禁物ですが、)できるだけ座って過ごす時間を減らし、体を動かすようにしましょう。

具体的には、1週間に2.5時間程度(1日30分を週に5日間)のウォーキングを目標にしましょう!


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